寿命の長さ(耐久性)をうりにしているクラシックギター弦 実際に使ったレビューあり

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クラシックギター用の弦で一番大事なことは?といわれるとまずは音の良さがあるかと思います。次は?といわれるとテンションあるいは寿命の長さが来るのではないでしょうか?寿命の長い弦は交換頻度が減り、結果的に高コストパフォーマンスにもなります。そんな寿命の長さや耐久性をうりにしている弦を集めてみました。当サイトでの評価やレビューへのリンクも張っています。

クラシックギター弦の寿命と交換時期とは?

そもそも、クラシックギター弦の寿命や交換時期はどのように判断すればいいでしょうか?

一言でいえば「音が悪くなったら交換」です。ただ、弦の音はいきなり悪くなるのではなく徐々に悪くなるので判断が難しい時も。そんな時は以下の2つの記事を参考にしてみてください:

寿命の長さをうりにしている弦

寿命や耐久性がクラシックギター弦にとって重要というのは弦メーカーも認識しており、それらを重視した弦が各メーカーから発売されています。以下がその一覧です:

メーカー商品名長寿命にする方法
ダダリオXT巻線へのコーティング
ダダリオEXP巻線へのコーティング
ダダリオダイナコア芯線の材料
サバレスカンティーガプレミアム巻線の材料
ハナバッハエクスクルーシヴ芯線の材料、メッキ
フィガロ(*)芯線へのコーティング

(*・・・フィガロはメーカーが長寿命といっているわけではなく、プロのギタリストのコメントとして長寿命とされている。)

こう見ると各社とも独自のアイデアで長寿命化を図っていることがわかります。以下からはそれぞれの詳細と、本サイトのレビューへのリンクを記述します。

ダダリオ XT

独自のコーティングにより長寿命化を実現した弦です。

メーカー自ら従来の3倍の寿命があるといっています。

また、コーティングにより音の鮮烈さが失われるという意見もありますが、XTは音に影響を与えないというところにも配慮しているのが新しいです。

私が使った限りでは、確かに寿命は長いけど、3倍ということはないかな、という気がします。使い方にもよりますので、私のように毎日1,2時間弾くようなことをしなければより寿命は長いかもしれません。

本サイトでの記事は以下を参照ください:

ダダリオ EXP

ダダリオの昔からあるクラシックギター用のコーティング弦です。

私の知る限りでは、クラシックギター弦で初めて長寿命であることをうりにした弦であるように思います。最初は巻線にメッキをせずに直接コーティングをした弦でしたが、いつのまにか銀メッキした弦にコーティングをする方式に変わっていました。

XTシリーズに比べると少し安いのがうりですが、私の使った限りでは音の鮮烈さはやはりXTシリーズの方が良いです。XTと競合する製品なので、これからどうなっていくかわからず、個人的にはEXPが好きなら一度XTを試してほしいと思います。

本サイトでのレビュー記事は以下です:

ダダリオ ダイナコア

上の2つはコーティングによって長寿命化を果たした弦ですが、こちらは芯線の素材によって耐久性を向上した弦です。

低音弦が「ダイナコア」と呼ばれる弦で、寿命が長い上に現代的な音がする弦になっています。高音弦はチタニウム弦が組み合わせられていますが、カーボン弦を組み合わせたモデルもあります:

D'Addario ダダリオ クラシックギター弦 プロアルテ Carbon Normal EJ45FF 【国内正規品】
D'Addario(ダダリオ)
新開発のフロロカーボン(フッ化炭素)素材の高音弦がセットされていて高密度でハリのあるテンションが特徴

音の反応が速い弦が好みであればおすすめです。寿命に関しては、確かに普通のプロアルテに比べると寿命が長く感じました。

本サイトでのレビュー記事は以下を参照ください:

ダイナコアにXTコーティングを組み合わせた、ある意味最強の「XT DYNACORE CLASSICAL」シリーズも日本で発売されました。

サバレス カンティーガプレミアム

プロのギタリストの間でも人気のカンティーガのプレミアムバージョンです。

巻線の素材を新しくすることにより、重厚さと長寿命を実現しています。

私が使った限りでも、普通のカンティーガの寿命が2,3週間とすると、プレミアムは3,4週間くらいの寿命があるように感じました。音の重厚さも考えると価格差を吸収して良い弦であるように思います。

本サイトのレビュー記事は下記を参照ください:

ハナバッハ エクスクルーシヴ

老舗弦メーカーのハナバッハの最高級弦です。

低音弦の巻線に純度の高い銀メッキを施し、かつ新素材の芯線をつかうことにより従来の約3倍の耐久力を実現したとしています。高音弦は1,2弦がナイロン、3弦がチタニウム弦です。

ハナバッハはドイツのまじめなメーカーという印象があるので、そこが公式に3倍といっているのであれば期待が持てます。

フィガロ

おそらく唯一といっていい国産のクラシックギター弦メーカーです。

芯線にコーティングをすることにより寿命が長くなっているのだとか。ただ、ここはメーカーが寿命が長いといっているわけではなく、プロのギタリストの感想として3倍持つといっている製品になります。

私も使ってみましたが、確かに普通の弦に比べて長寿命であるように感じました。

本サイトの記事は以下を参照ください:

どれが一番寿命が長かったのか?

私が使ってきた中では、やはりフィガロ弦が寿命が長かったように思います。国産でこだわりぬいた製造をしており、品質も安定しています。価格は高いですが、それだけの価値はあります。

次はカンティーガプレミアムです。音も良いし寿命も長いしということでプロの使用も多いようです。

XTとEXPは売り文句ほどは持たない印象を受けました。巻線へのコーティングということで、それほど弾かずにおいてあることが多い場合には錆を防いでくれていいかもしれません。ダイナコアはまあまあです。

個人的に期待しているのはハナバッハのエクスクルーシヴです。芯線と巻線のメッキの2重で長寿命化をはかっており、かつまじめなドイツメーカーが公式に3倍持つといっているということで期待が持てます。購入はしましたがまだ張ってはいないので、またレビューでき次第更新します。

寿命が長いと財布にも優しいし手間も省ける

寿命が長いと交換頻度が少なくなって財布にも優しいですし、さらには意外と面倒な弦の交換が減って手間も省けます。

弦のコストや交換の手間に悩んでいる人はこの記事で紹介した弦を使ってみてはいかがでしょうか?音の違いも楽しめますし、自分のギターの意外な一面を発見できるかもしれませんよ。

なお、フィガロ弦の薮様から、弾かないときには弦を緩めると長持ちするよ、というコメントをいただいています。これがお金をかけずに長持ちさせる一番いい方法かもしれません。

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