クラシックギター用弦メーカーの中でも独特の弦をリリースしているアクイーラ。そんなアクイーラがリリースしている弦をまとめてみました。
以下の記事で本ブログの弦のレビュー/感想/情報記事をまとめています
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イタリアの弦メーカー
アクイーラはイタリアの弦メーカーです。アクイーラは「鷲」の意味だそうです。
ギターよりはウクレレの方で有名な弦メーカーですが、クラシックギター用でもいろいろ新製品を出しています。
環境にやさしい弦を作っているのも特徴で、100%植物由来の高音弦もあります。
Aquilaの弦まとめ
それではここからが弦のまとめです。
以下が一覧です。音が輝かしい順に並んでいます。
製品名 | 高音弦 | 低音弦 |
Sugar | サトウキビ由来100% | ??? |
Rubino | 金属粉配合 | ??? |
Alchemia | サトウキビ由来+ナイルガット | ??? |
Zaffiro | ナイロプラント | スーパーナイルガット |
Alabastro | ナイルガット | ナイルガット |
Ambra | ナイルガット(色付き) | レーヨン |
Cristallo | ナイロン | ナイルガット |
Perla | バイオナイロン | ナイルガット |
Sugar(シュガー)
いきなり弦とは思えない名前のものですが、その名の通り、砂糖に関連があります。
高音弦の材料がサトウキビ由来100%だそうです。
植物由来というと何となく優しいそうな気がしますが、そんなことはなく、カーボン弦よりも24%遠達性があり、18%サステインが長いそうです(測定結果)。
音としてもカーボン弦よりも輝かしいそうで、かなりとんがった弦のようです。
一方、その材料のせいで、弦が張った直後はキュッキュッという音が鳴るそうで、1週間くらいはハンドローションを弦に塗って弾くことが推奨されています。
低音弦も変わっており、銀メッキではなく銅に樹脂のようなものを塗っているそうです。
私も張ってみましたが、音にも見た目にもかなりインパクトのある弦でした。
Rubino(ルビーノ)
RUBINOはルビーという意味です。
高音弦に材料に金属の粉を混ぜたのが特徴です。このため弦が赤色なのだとか。
これにより密度が高くなり、明るく強い音が出るそうです。
(追記):実際に張ってレビューを書きました
Alchemia(アルケミア)
Alchemiaは錬金術という意味です。
Sugarと同じサトウキビ由来の材料にナイルガットを少し混ぜた高音弦を使っています。ナイルガットはプラスチックから作られた材料で、ガットに近い硬度を持っているのだとか。
Sugarに比べてナイルガットが混ざっている分、輝かしさは後退しているようです。
Zaffiro(ザッフィーロ)
Zaffiroはサファイアという意味です。
こちらも植物由来100%のナイロプラントという材料を高音弦に使用しています。しかもアクイーラ社で押し出し成型しているそうです。音はカーボン弦に近いのだとか。
低音弦はスーパーナイルガットだそうです。
レビューを書きました:
Alabastro(アラバストロ)
Alabastroは石膏という意味です。
高音弦も低音弦もナイルガット製の弦です。
ガット弦の音を再現しつつ、ガット弦の弱点である、高コスト、短寿命、湿度への弱さを克服しているそうです。
Ambra 2000(アンブラ2000)
Ambraは琥珀という意味です。
こちらもすべてナイルガット製の弦ですが、より低音成分が強いそうです。高音弦はガット弦の色がついているとか。
追記:製品に変更があったようで、低音弦の芯線がレーヨンになりました。おそらくこちらのレーヨン 800ではないかと思われます:
ちなみに、AMBRA 800/900は19世紀ギター等の昔のギター用のようです。
Cristallo(クリスタロ)
Cristalloは水晶という意味です。
アクイーラには珍しく高音弦が普通のナイロンです。
低音弦はナイルガットです。
Perla(ぺルラ)
Perlaは真珠という意味です。
高音弦がバイオナイロン、低音弦がナイルガットのセットです。
割と昔から日本で売られている弦ですが、度重なるモデルチェンジの末、現在ではこの構成になっています。
私も張ってみました:
輝かしい音から柔らかい音まで様々なラインナップ、好みのが絶対にあるはず?
これだけ多種多様な弦を出しているメーカーはほかにないというくらいいろいろな弦を出しています。
これだけ種類があれば自分の好みのものもあるのではないでしょうか?
惜しむらくは日本ではすべての種類が売っているわけではなく、しかもほとんどがセットでしか売られていません。
もう少し評価されてもいいメーカーだと思うのですが。私はいろいろ使ってみようかと思います。