弦の評価:ダダリオ プロアルテ ノーマルテンション(Pro-Arté Nylon Core Normal Tension EJ45)

4.0
5年前のプロアルテのパッケージ

ギター用品の箱をあさっていたら、5年前に買ったプロアルテのノーマルテンションが出てきました。

黒澤哲郎の時は時々張っていましたが、桜井マエストロRFにしてからはご無沙汰だったプロアルテ、せっかくなので張ってみたら意外といい感じでしたのでレビューです。

あれ、でもテンションの表記が公式HPと違うぞ…?

以下の記事で本ブログの弦のレビュー/感想/情報記事をまとめています

クラシックギター弦の標準品と呼ばれていた弦

プロアルテのノーマルテンションといえば、昔はクラシックギター弦の中で最も安定感があって無難といわれていました。

20年前くらいはオーガスチンとプロアルテが2台巨頭だった気がします。オーガスチンは高音の艶と低音の迫力があるけど、高音弦の音程に問題があったり、低音弦がちょっと繊細さがない。プロアルテは音程は良いけど華がない的な。そこにハナバッハやサバレスが好きな人がちらほらいるような気がしていました。

それが最近では、値上げされたり、ほかにいい弦が出てきたりと、影がどんどん薄くなっている気がします。価格はなんと定価2,900円!昔は50%オフで1000円切ってた気がするので、倍くらいになっているのでしょうか?

アマゾンで調べてみても、国内正規品は1,000円超えているのでやっぱり高くなっているんですね。

テンション表記が変わった?

手元にあったプロアルテは何と5年前に買ったものです。何か変わったのかな?と思ってパッケージを見てみると、テンションが違います。

5年前のプロアルテのパッケージ

これを公式HPのテンションと比べるとこれだけ違います。

直径 5年前 現在
1 0.7112 6.94 7.36
2 0.8180 5.26 5.46
3 1.0236 5.49 5.39
4 0.7366 7.08 7.08
5 0.8890 6.80 7.21
6 1.0922 6.35 6.43

1弦に至っては400gくらい違います。直径は同じなので、素材が変わったのか、測定方法が変わったのか。。。

高音弦は丸みがあって暖かい

久しぶりに張ったプロアルテですが、これまで張っていたサバレスのクリエイションカンティーガに比べると、音に丸みがあって暖かい印象を受けました

特に1弦にその印象があり、ニュークリスタルの1弦に比べるとキンキンしない気がします。3弦も、クリエイションカンティーガはフロロカーボンのアリアンスということもあり、丸みが全然違います。

また、弦を左手でおさえた印象も、サバレスに比べると指に吸い付いく感じで好印象です。このおかげで押さえやすいのもそうなんですが、スラーがやりやすいです。

テンションが低くて弾きやすい分、音質や音量のコントロールもしやすいですね。

低音弦は弦自体は硬い印象だが音は柔らかい

低音弦は、弦そのものは硬い印象を受けました。というか、カンティーガがしなやかなのですが。

かといって、音が固いわけではなく、やはり柔らかい印象受けました。

総じて柔らかくて暖かい

総じて、「柔らかくて暖かい」というのが印象ですね。

以前はプロアルテといえば透明感があってかっちりしているという印象受けていましたが、時代とともに新しい弦が出てきて、今や柔らかい部類になってしまったんですね。

これまでは河野ギター製作所が推奨のサバレスのクリエイションカンティーガばかり張ってきましたが、プロアルテもいいかなと思いました。

ちょっとしばらくはプロアルテを探求してみようかと思います。

追記:ちなみに、5年たっても弦は問題なかったです。ちゃんと酸素を遮断するパッケージに入っていたからでしょうか?

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