ギターを桜井 Maestro-RFに変えてから弦をメーカー推奨のサバレスにしています。最近はもっぱらクリエイションカンティーガのハイテンションです。
以下の記事で本ブログの弦のレビュー/感想/情報記事をまとめています
3弦がアリアンス、1,2弦がニュークリスタルのセット
このクリエイションカンティーガの特徴は何といっても高音弦です。
通常セットであれば1種類の弦がセットにされますが、3弦がアリアンス、1弦と2弦がニュークリスタルになっています。
クラシックギターのナイロン弦は太く、3弦はぼけた音になりがちですが、フロロカーボンを使ったアリアンスは3弦でもクリアな音です。
一方、1弦にアリアンスを使うと少しメタリックな音になりがちですが、そこに通常のナイロン弦であるニュークリスタルを持ってくることで解消しています。
どうも、海外では日本のように1本1本バラで弦を売ることはあまりなく、通常はセットになっているそうです。この3弦だけアリアンスというのはプロでもよくやっているそうなのですが、3弦だけ変えるにしても余計な弦を買わなければならないので、このようなセットが求められたのでしょう。
低音弦から高音弦に移るときの違和感が少ない
早速張ってみたレビューを。
低音弦:カンティーガはやっぱりいい
低音弦のカンティーガに関しては以前も使ったことがありました。
この時はノーマルテンションでしたが、今回はハイテンションです。より重厚な音が出ている気がします。
また、前回は気づきませんでしたが、低音弦のハイポジションで色気のある音が出る気がします。カンティーガはしなやかな弦なので、ハイポジションでも音が詰まることなくなっているということなのでしょう。
ハイポジションがいまいちな弦はなんとなくパツパツした味気のない音になります。
カンティーガの良いところはこれだけ優秀な弦なのにあまり高価ではないところです。常用できて良い音というのが最高ですね。
高音弦:カンティーガ、アリアンスとニュークリスタルの音がスムーズにつながる
前回アリアンスを試したときにナイロン弦と音が結構違うと感じました。そのため、3弦だけ違和感のある音にならないかが心配でした。
しかしながら、それは杞憂でした。全然気になりません。和音を弾いても自然に3弦が明るくなっている感じがします。
さらに、低音弦であるカンティーガからアリアンスにメロディーがまたがる場面でも違和感がありません。
通常のナイロン弦ですと、低音弦から3弦にかけてメロディーがまたがるとその音の違いが気になるものですが、これは気になりません。また、3弦から2弦の間も違和感がなく、アリアンスがカンティーガとニュークリスタルの緩衝材になっている状態でしょうか。
1,2弦のニュークリスタルはいわゆる伝統的なナイロン弦の音がします。音程も良いですし、不満はありません。
価格も高くなく、音もいい優秀なセット
総じてこのクリエイションカンティーガは好印象を受けました。
上でも書きましたが、とにかく値段が高くないのが良いです。昔は安かったプロアルテも値上げしてしまって、全体的にギター弦が高くなっている気がします。弦は消耗品なので気軽に交換できる価格を維持してほしいものです。
アリアンスカンティーガ、クリエイションカンティーガと来たので、次はニュークリスタルカンティーガを試してみようかと思います。これが一番安いのですが、果たして。
追記: 新しいカンティーガプレミアムが登場しました: