練習や発表会、ライブ、コンサートで演奏を録音したいということはよくあるかと思います。でも、大げさな機器は買いたくないし持ち運びも不便。何より使いこなす自信がないけどいい音質で演奏を残したい。そんな人にはAKGから発売されるLyraがお勧めです。
クラシックギターの演奏をスマホから高音質で録音できるマイクについてはこちらの記事も参照ください:
音楽の都、オーストリアのウィーンで創業したAKG
AKG(アー・カー・ゲーもしくはエー・ケー・ジーと読みます)は音楽の都、ウィーンで創業した音響機器のメーカーです。
その創業は1947年でそのマイクやヘッドホンは数多くのスタジオでも使われていますし、AKGのヘッドホンは日本のオーディオファンの間でも人気です。
192kHz/24-bitのハイレゾ音質で録音可能な高音質マイク
このLyraは192kHz/24-bitという超高音質で録音可能なマイクです。ちなみに、Lyraは竪琴を意味します。
この手のマイクはハイレゾに非対応だったり、対応していても96kHz/24-bit対応どまりがほとんどで、192kHz/24-bit対応というのは初めて見ました。当然、これらの数字が大きいほうが高音質で録音できます。
AKGではUltra HD音質と呼んでいるようです。
デザインはレトロな雰囲気を感じさせながら引き締まっており、なかなかかっこいいです。
iPhone, Android, パソコンに直結可能
高音質なマイクというとオーディオインターフェースを介してスマホやパソコンに接続するのが一般的ですが、このLyraはUSB端子を持っており、ここにiPhone, iPad, Android, パソコンを接続することで直接録音することが可能です。
特にスマホやタブレットでは差すだけで高音質で録音ができるのでかなりお手軽です。
なお、iPhoneやiPad, Androidで使う場合は別途接続のためのケーブル等が必要です。
iPhoneやiPadの場合はこちらのUSBカメラアダプタを使います:
もっと安い互換品もありますが、上のはアップル純正品です。
Androidの場合はOTGケーブルと呼ばれる変換ケーブルが必要です。
本体のサイズおよび重要は以下のようになっています:
寸法(W×H×D) | 110×250×123mm |
質量 | 920g(含スタンド) |
4つの収音モードを本体のボタンで設定可能
Lyraには上の写真のように4つのマイクが内蔵されており、これらを使い分けることで4つの収音モードが簡単に使用可能です。
収音モード | 特徴 |
FRONT | 前面の音のみを拾い、背面や側面の音は拾いません。ボーカルやアナウンスの収音に最適です。 |
FRONT & BACK | 全ての面から均一に音を拾います。対談、デュエットの収音に最適です。 |
TIGHT STEREO | 前面の音をタイトなステレオで拾い、背面の音は拾いません。動きのあるパフォーマーの音声や楽器の収音に最適です。 |
WIDE STEREO | 前面をフロント・ステレオ、背面をリア・ステレオとして、ワイドなステレオで音を拾います。ライブレコーディングに最適です。 |
一人で楽器を演奏して録音するならTIGHT STEREO、二人で演奏するときはFRONT & BACK、ライブや発表会、コンサートではWIDE STEREOといったところでしょうか。
これらのモードは本体背面のこちらのボタンで簡単に設定できます:
専用のアプリで設定をしたりしなくてよく、誰でも手軽に使えます。
専用スタンドが付属、マイクスタンドの利用も可能
楽器の演奏を録音するときに困るのがマイクの向きと位置です。
Lyraには専用のスタンドがついており、簡単に適切な向きに向けることができます。
また、スタンドを外せば市販のマイクスタンドに取り付けることも可能です。
日本では3年保証付き
このAKGのLyra、日本ではLyra-Y3という型番で3年間の保証がついて発売されます。
お手軽とはいえ電子機器なのでこの期間はありがたいです。
価格は2万円弱と少しお高めではありますが、その価値のある高音質かつ多機能なマイクです。
追記:新型の「Ara」も発売されました。