爪の「甘皮」はギター弾きは処理しない方が良い?役割から考える正しい扱い方

爪と甘皮 体のケア
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甘皮」は爪の根元にある薄い透明の膜のことです。ネイル関係の売り場にはよく「甘皮処理」と呼ばれる甘皮を除去するためのグッズが売られていますが、ギタリストは甘皮を処理すべきなのでしょうか?その役割から考えてみたいと思います。

爪を作り出す細胞を保護するための甘皮

甘皮(あまかわ)はキューティクルとも呼ばれ、爪を作り出す細胞を保護するためのものです。

下の写真はWikipediaのものですが、「Cuticle」と書かれているのが甘皮です。

爪には外に出ている部分以外に、根元の皮膚に埋まった部分に爪を作り出す細胞(上の写真のNail matrix、日本語で「爪母」)が存在します。

この細胞は健康な爪の成長に非常に重要な細胞であり、細菌などに感染したり洗剤などの化学物質が入ったりすると正常な爪が作り出せなくなるかもしれません。

このため、爪と皮膚の間を甘皮で覆い、爪を作り出す細胞に細菌などが侵入しないようにする必要があるのです。

処理して良い甘皮と処理してはいけない甘皮が存在

甘皮には2種類の甘皮があります

大事なのは「キューティクル」と呼ばれる雑菌の侵入を防ぐ方で、「ルースキューティクル」と呼ばれるものは不要な角質です。

いわゆる「甘皮処理」で処理するのは「ルースキューティクル」の方で、「キューティクル」の方は処理すべきではありません。

爪を見たときに爪と皮膚をつないでいる部分がキューティクル、爪にへばりついているのがルースキューティクルです。

ギタリストは安易に甘皮を処理すべきではない

このキューティクルとルースキューティクルは人によって見た目が異なったり、キューティクルにルースキューティクルがくっついていたりと、なかなか素人には区別が難しいものです。

このため、健康で丈夫な爪が必要なギター弾きは安易に甘皮を処理すべきではありません

ルースキューティクルを処理したつもりがキューティクルを傷つけており、正常が爪が生えなくなったのではしゃれになりません。

どうしても甘皮処理をしたければ、ネイルサロンにいった方が安全でしょう。

ルースキューティクルを処理した方が爪がきれいに育つという説も

ネイルサロンのなかにはルースキューティクルを処理した方が爪がきれいに育つとしているところもあります。

それによると、

  • 保湿クリームを塗る際に栄養分や油分が浸透しやすくなる
  • 伸びようとする爪の成長を妨げる
  • 乾燥するとささくれになる
  • 爪に必要な水分を奪ってしまう

というデメリットがあるのだとか。

ネイルサロン的にはルースキューティクルを除去することでより爪が広くなり、ネイルアートが映えるというのが最大のメリットのようですが、正否はともかく、上記のような説もあるようです。

爪の保湿とともに甘皮の保湿も

健康な爪の成長には保湿が重要ということはこのサイトで繰り返しお伝えしてきましたが、甘皮の保湿も忘れずにおこないましょう

甘皮は乾燥しやすく、乾燥してボロボロになると本来の保護効果が発揮できなくなる可能性があります。

カイナなどの爪の乾燥を防ぐクリームを塗る際、甘皮にも忘れずに塗り込んでください。

健康な爪はクラシックギターで良い音を出す第1条件

クラシックギター弾きの多くは爪を使って楽器を奏でており、爪が健康であることは良い音を出す第1条件であるといえます。

その意味で健康な爪を育てるのに重要な甘皮を大事にすべきといえるでしょう。

甘皮を安易に除去しないのはもちろん、乾燥しないように気をつかい、良い爪の成長につなげてください。

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