クラシックギターの曲を弾くには練習が大切。難しい曲になればなるほど練習量がものをいいます。でも、基礎練習だけじゃ退屈ですよね。そんな方におすすめなのがエチュード(練習曲)。その名の通り練習に適した曲にもかかわらず、名曲が多いのが特徴です。「決定版 ギター・エチュード集」を一冊持っておくと、困ったときに自分の演奏を見直すのに役立ちます。
クラシックギターの練習についての記事はこちらのカテゴリーも参照ください:
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96曲のエチュードが一冊に
この「決定版 ギター・エチュード集」の特徴は、非常に多くの曲が収録されている点。
なんと、全部で96曲も入っています。
収録されている作曲家は、
- フェルディナンド・カルッリ
- フェルナンド・ソル
- マウロ・ジュリアーニ
- ディオニシオ・アグアド
- マテオ・カルカッシ
- ナポレオン・コスト
- フランシスコ・タレガ
と時代を超えた7人が選ばれています。
練習曲のレベルも幅広いです。
ギターのエチュード集はほかにも売られていますが、これほど多彩な作曲家の練習曲が、これほどの量で収録されているのはほかにありません。
全曲の模範演奏がCDやAmazon Musicで聴ける
うれしいことに、収録曲の模範演奏がCDで販売されており、Amazon Musicでも聴くことができます。
演奏しているのはこの本の編者でもある小川和隆氏です。
特に独学者にとっては、練習曲をどのように弾けばいいのかわからないことも多いため、模範となる演奏があるのはありがたいですね。
解説は1行だけ
本の分量の問題はあるかと思いますが、各エチュードについて1行しか解説がないのが残念です。
もっと詳細にどのように弾けば良いのか、何に気をつければいいのかわかるといいのですが。。。
また、本には「各エチュードについての詳細な解説は、小川和隆ホームページの「ウェブスクール」を参照ください。」とあるのですが、そこに書かれているアドレスが間違っている上に、実際にホームページに行ってみるとリニューアルしたのかそのようなコンテンツは無し。
模範演奏をしっかり聴いて反映させるしかないでしょうか。
クラシックギターを独学で学ぶ方に特におすすめ
この「決定版 ギターエチュード集」は特にクラシックギターを独学で学ぶ方におすすめです。
独学で弾いていると何を練習して良いのかわからなくなりますが、このエチュード集に入っているものを一通りこなせば、かなりのテクニックが吸収できるものと思われます。
また、上級者であっても、時々思いつくままに弾いてみて、自分の今の状態を再確認するのに役立てることが可能です。
エチュードは練習になるだけでなく、弾いていて楽しい美しい作品が多いのが特徴です。
ぜひ楽しくギターの腕を上達させてください。