ラベラのちょっと高級な弦を試してみました。普通の低音弦よりも銀メッキの銀の含有量を増やしたものです。これにより音がよくなり寿命も延びるのだとか。価格もちょっと高いです。
以下の記事で本ブログの弦のレビュー/感想/情報記事をまとめています
弦の銀メッキは純銀ではない
普通のクラシックギターの低音弦は銀メッキされた巻弦が使われます。が、この「銀メッキ」は純銀ではなく合金になっています。この合金の組成が音や耐久性にかかわるようで、各社とも工夫をしています。
詳細な組成は企業秘密でしょうからあまりオープンにはされていませんが、一つ言えることは「銀の含有量が多いほうが値段が高い」という点です。まあ、宝石にも使われる金属である銀を多く使えばそりゃ高くなるよね、とは思います。
同時に、同じメーカー内の製品であれば、銀の含有量が多いほうが音が良く耐久性が高く寿命が高いともされています。
銀の含有量を増やしたLa Bella Argento
今回レビューするラベラ アルジェントはそんな銀の含有量を増やした弦です。高音弦はラベラ2001と同じくナイロン202を使い、低音弦だけが違っています。
メーカーは、音の深みや響きの純粋さ、サステインの長さをうりにしています。
Strings by Mailの現在の価格だと以下のようになっています。ちなみに、Argento Pure Silverという製品もあり、こちらは純銀の巻弦を使っておりさらに高級になっています。詳細はこちらのページを参照や、こちらのページを参照ください。
製品 | 価格 |
2001 | 8.95ドル |
Argento | 19.99ドル |
Argento Pure Silver | 39.99ドル |
値段がほぼ倍々になっているイメージでしょうか。これだけ高いのですから、その音と寿命にも期待したいところです。
なんとなく輝きが強いような
低音弦のパッケージはこのようになっています:
何やらハワイ的な趣を感じるのは私だけでしょうか?
このパッケージ、紙なのですが湿気を防ぐ特殊な材質を使用しているそうです。
低音弦はしっかりビニールなどでガードしていないと錆が不安と思っていましたが、最近はこんな手があるのですね。
銀の含有量が多いということで見た目に違いがあるか確かめてみました。ギターに張ってあるのがラベラ2001、上に乗っている弦の右側がアルジェント、左側が2001の新品です。
わかりづらいですが、なんとなくアルジェントの方が銀色の輝きが強いような?値段の違いがそう見せるのでしょうか?
柔らかさと重厚さと輝きが同居した良い弦
ギター弦に必要なのは見た目よりも音です。というわけで実際に使ってみました。
一言でいうなら素直に良い弦です。すごく個性的な弦かと思いきや、ギター弦のほしい音をしっかりと出してくれます。
基本的には柔らかい音なのですが、その裏にしっかりとした重厚さでした支えがあり、決して軽い音ではありません。一方で低音弦に欲しい輝きもあり、高音弦と一緒に弾いても音がうもれません。
うーん、これは結構良い弦なのでは?日本ではあまり売っていないのが残念です。
寿命に関してはこれから
寿命に関してはこれからですが、音が良かったのでぜひとも期待したいところです。
倍くらい持ってくれれば元がとれるのですが。。。さすがにそれは期待しすぎですかね?
普通の弦に満足できない人はぜひ試してみてください。
(追記): 2週間たってもまだ音の輝きがある
2週間ほど毎日1時間弾いていますが、まだ音の輝きがあります。
普通の弦であればこの辺りで音がだれてくるのですが、多少落ち付いてはいるものの、まだ十分使える音です。
(追記): 4週間たってもまだ使える
4週間ほど毎日1時間弾きましたが、まだいけます。
普通の弦だと2~3週間で変えたくなるので銀の含有量が変わるとこんなに違うんですね。
とはいえ、少し眠たい音にはなってきたのでそろそろ交換です。良い弦でした。