世の中では半導体不足が叫ばれていますが、今度はナイロンが不足しているというニュースが入ってきました。ナイロンといえばクラシックギターの高音弦に使われている素材。大丈夫なのでしょうか。
寒波により北米の電力が不足
ナイロン不足は、北米の寒波による電力不足が原因なのだそうです。
アメリカの南部に集中して存在する石油化学プラントが一時停止し、現状や製品の供給が滞っているのだとか。
ナイロンの供給の大手であるデュポンと東レが売り手への出荷義務が免責される「フォースマジュール(不可抗力)」条項を宣言しており、事態は深刻です。
北米の電力は回復しつつありますが、凍結による配管の破損など、復旧には時間がかかるとのこと。輸送コンテナ不足も続いており、回復には時間がかかりそうです。
ナイロン弦は大丈夫?
報道によると不足しているのはナイロン6やナイロン66といったもののようです。
主に自動車産業への影響の報道なので、これ以外のナイロンがどうなっているのかわかりませんが、どう考えてもクラシックギター用のナイロンよりも自動車産業用のナイロンが優先される気がします。
下手をすると、クラシックギター用のナイロン弦が足りない!という事態に陥る可能性もあるのではないでしょうか。
カーボン弦もやはり石油由来でしょうから、こちらも影響がありそうですね。影響がないのはアクイーラの植物由来弦くらいでしょうか?
便乗値上げとかないといいけど
モノが不足すると値段が上がるのは道理ではありますが、この機を狙って便乗値上げとかないといいなぁと思います。
ただでさえクラシックギター弦は値上げはあっても値下げは見たことがない代物。一度上がったらもとには戻らないでしょうから。。。
心配な方は弦を多めに買っておいたほうが良いかもしれません。
追記:サバレス弦が値上げされるようですが、この影響でしょうか。