クラシックギター用の弦を選ぶ際に重要なのがテンションです。自分や楽器にあったテンションを選ぶことで、音や弾きやすさを改善することができます。そんなテンション選びに有用な、クラシックギター弦の統一データベース、「Ultimate Classical Guitar String Index」が登場しています。
以下の記事で本ブログの弦の評価/レビュー/感想/情報記事をまとめています:
さまざまな弦を網羅した「Ultimate Classical Guitar String Index」
このデータベースは「Ultimate Classical Guitar String Index」と呼ばれ、Google スプレッドシートで公開されています。
閲覧にはGoogleアカウントが必要かもしれません。
すでに298種類の弦がデータベースに登録され、そのうち168種類の弦でテンションの値が入力されています。
当サイトには現在76種類の弦のレビュー記事がありますが、まだまだですね…。
メーカーを超えた1弦ごとのテンションの比較が簡単にできる
このデータベースは海外のクラシックギター掲示板で有志が作り始めたもので、完全に手作りです。
メーカーを超えたさまざまな弦がリストアップされ、それぞれの合計および1本1本のテンションが列挙されています。
また、スタンダードな弦であるダダリオのプロアルテノーマル(EJ45)との比較が書かれているところもうれしいポイントです。
新たな弦の追加も歓迎とのことなので、使っている弦がデータベースにない場合は追加してみてください。
メーカー間の比較は参考程度に
ただ、このデータベースが使っている張力の値はメーカー公称のものであり、データベースの作成者が測定したわけではありません。
クラシックギター弦のテンション測定には統一された基準がなく、
- 弦長
- 調弦時の基音の周波数(440Hzなど)
- 張ってからの時間
などが異なる可能性があります。
個人的な経験からは、ダダリオ(プロアルテ)やハナバッハは高め、ノブロックは低めに表示されていると感じています。
このため、メーカーをまたがった比較をおこなう場合は参考程度にしてください。
弦選びの参考になりそうなありがたいデータベース
とはいえ、このようなデータベースは今まで存在せず、クラシックギターを弾く人にとってありがたい存在といえます。
新しい弦を買いたいけどテンションが気になる方や、特定の弦が硬い/柔らかいように感じるけど実際どうなのだろうと思っている人はぜひご覧ください。
ヤマハとかフィガロとかが今のところデータベースにないため、余力がある方はそれらを入れても良いかもしれません。