弦の評価: ハナバッハ 500MT(Hannabach 500 STUDENT CLASSIC GUITAR STRINGS Medium Tension)

3.5

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ハナバッハの弦をいくつか買ってみたので、しばらくハナバッハ特集です。最初はハナバッハの中で一番リーズナブルな弦、500のミディアムテンションです。安かろう悪かろうなのか、ハナバッハとしての品質を保っているのか、楽しみなところです。レビューしていきたいと思います。

クラシックギターを学ぶ学生向けに開発された弦

このハナバッハ500シリーズは”Student Classic Guitar Strings”という名前が付けられており、クラシックギターを学ぶ学生がコストに対して気兼ねなく弦を変えられるように開発された弦です。

このため価格を抑えることを一番に考えられており、材料やパッケージに工夫があるほか、弦のばら売りもしないことでコストを抑えています

パッケージはこんな感じで非常にシンプル。ジッパーつきのスナック菓子のようです。

裏にはパッケージの特徴と、弦の特徴が書かれています。

ジッパーつきのため再利用可能です。クラシックギターの一般的な弦は、ビニール包装の上に紙パッケージですが、こっちの方がコストが安いなら個人的には全部これにしてしまっても良いと思います。

弦の識別にひと工夫が

面白いのが弦の識別にひと工夫されているところです。

低音弦はこんな感じ。巻きが緩いところが1か所あるのが4弦、2か所が5弦、3か所が6弦です。すべての弦が1つのパッケージに入っているので、どれが何弦かわからなくならないように工夫されています

一方、高音弦は2弦に黒いマークがついています。1弦と3弦は太さで分かるので2弦さえ分かればいい、ということなのでしょう。

アクイーラの弦はこの工夫がないので確かにどれが何弦なのか判別するのにちょっと時間がかかります。

おとなしめだけどハナバッハらしい太い音がする低音

それでは実際に張った感想です。

低音弦はハナバッハらしく、ギンギンとかキラキラするような音がしませんが、太い音で鳴る弦です。弾き飽きない、聴き飽きない音です。

安めの弦ではありますが、ハナバッハらしい音をしっかり継承しているといえます。

なお、これ以外のハナバッハの弦はコーティングがされていますが、500シリーズはコーティングがないので、あまり頻繁に弾かずに長期間使うには向いていないかもしれません。

内声がしっかり聞こえる高音

高音弦は透明感があって、やはり派手すぎない音がします。

これもハナバッハらしい音といえますが、音が派手でない分、和音を弾いた時に内声がしっかり聞こえます

まだ張ったばかりなので高音弦はこれから音が変わっていくかもしれません。変わったら追記します。

安いけどハナバッハのDNAはしっかり継承している良い弦

ハナバッハの標準弦であるシルバースペシャルは日本での定価が2,700円なのに対し、500シリーズは何とその1/3近い定価1,000円です。

にもかかわらずしっかりとハナバッハらしい音がするのは素晴らしいです。とはいえ、シルバースペシャルと同じ音がするかというと、やはりシルバースペシャルの方が良い音がします。

売り文句通り、練習中はこれを使い、本番ではシルバースペシャルなどの高めの弦をつかうというのもありだと思います。

あとは耐久性が気になるところです。追ってレポートしたいと思います。

(追記):耐久性はいまいちでした。一週間くらいで劣化が目立ってきて、二週間で交換に。。。まあ、価格が安いので相応の耐久性とも言えます。

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