ギターにとって調弦は欠かせないのものであり、本番においてステージ上で演奏する際にも美しい音楽を奏でるためには必要です。しかしながら、多くのチューナーは観客から見えてしまうため、見た目としてはあまりよくありません。そこで、ステージ上で使える目立たないおすすめチューナーを紹介します。
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さまざまなギター用チューナーについてはこちらの記事を参照ください:
目立たないクリップチューナー編
最近ではすっかり定番となったクリップチューナーですが、チューナー本体が小さくてもクリップ部が大きいものが多く、どうしても観客側から目立ってしまいます。
その中でもクリップ部が小さく、観客側から見えづらいものを紹介したいと思います。
ダダリオ PW-CT-12
1つ目はギター弦で有名なダダリオが販売しているチューナー「PW-CT-12」です。
このチューナー、とにかくクリップ部が細くて小さいです。
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このため、正面から見ても目立たず、演奏時の楽器の美しさを損ないません。
液晶画面がフルカラーなのも特徴で、見やすくチューニング性も良好といえるでしょう。
表示は縦横4方向に切り替え可能であり、見やすい表示を選ぶことができます。
さらに、基音を410~480Hzに変えられるため、重奏や合奏でも便利に使用可能です。
KORG(コルグ) GripTune
KORGのGripTuneも小型なところが売りのチューナーです。
こちらはダダリオのものよりも文字の表示が大きく、見やすいです。
それでいて重さは13gと軽いのが素晴らしい。
ただ、基音が440Hzにしか対応していないところが残念。まあ、普通は440Hzで十分だとは思うのですが。
詳細はこちらの記事も参照ください。
ホールにつけるタイプのチューナー
ホールにつけるタイプのチューナーも存在しています。
ヘッドに比べてホールの中は黒いため、黒いチューナーであれば目立ちにくいといえるでしょう。
また、音を出す表面板の音をそのまま拾うため、チューニング精度の高さも期待できます。
ダダリオ PW-CT-15
これまたダダリオのチューナーであるPW-CT-15です。
取り付けた状態で正面からギターを見るとこんな感じで、少ししか爪が見えません。
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一方、演奏者からはしっかりと表示が見えます。
![ダダリオのホールに取り付けるチューナーを取り付けたところ](https://cooksealphoto.com/wp-content/uploads/2022/01/000000086928-02-l.jpg)
もちろん楽器を傷つけることがないよう工夫がされています。
基音も435~455Hzに変えられ、十分です。
10分で勝手に電源が切れるので、演奏後はほうっておいても大丈夫なのもうれしいですね。
KORG(コルグ) Rimpitch-C2
KORGのRimpitch-C2もホールに付けるタイプのチューナーです。
こちらはダダリオよりも大型ですが、その分多くの情報を得ることができます。
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ただ、爪が2カ所あってしかも大きいため、ダダリオよりは目立ちそうです。
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また、ホールの大きさは100mm±3mm、ブレイシングがホールの縁から16mm以内にないことが取り付け条件となっており、確認してからの購入をお勧めします。
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基音は438~445Hzに変更できます。
変わり種の目立たないチューナー
その他の方式の変わり種チューナーを紹介します。
うまく使えれば最高に目立たないですが、癖があるところが難点です。
ダダリオ PW-CT-21
ダダリオのPW-CT-21はネジ止め方式のチューナーです。
ヘッドの裏に付けてしまえば正面からは全く見えないので、最高に目立たないチューナーといえます。
このチューナー、エレキやアコギなどのヘッド裏にペグのネジがあるタイプのギターには絶大な効果を発揮します。
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ただ、クラシックギターのように横にペグのネジがあるものの場合は使いづらいでしょう。
ヘッドの裏にマジックテープか何かで板を付け、その板にPW-CT-21を取り付ける、とかでしょうか。
安いギターならヘッドにネジ穴を開けるという手もありますが…。
KORG(コルグ) Magnetune
KORGのMagnetuneは、磁石で取り付けるタイプのチューナーです。
こちらもペグやストラップ、ピンなどの金属部分にくっつければ、手軽に取り外しもできて目立たないチューナーといえます。
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ただ、やはりクラシックギターの場合は金属部分が少ないため、使いづらそうです。
ヘッド裏に金属板をマジックテープなどで取り付ければいけそう、でしょうか。
カポタスト一体型チューナー
カポタストと一体になったチューナーも存在します。
カポタストを使う曲であれば付けっぱなしのまま弾けますし、そうでない場合は付けたままステージに出て、弾くときにさりげなく外すことができるでしょう。
また、ダダリオからは付属のブラケットを使うと前述のPW-CT-12やPW-CT-21といったNS Microチューナーシリーズが取り付けられるカポタストも販売されています。
これを使っても良いかもしれません。
Apple Watchやスマートウォッチのチューナーアプリを使う
普段身につけていても目立たないものをチューナーとして使うという意味では、スマートウォッチのチューナーアプリを使うのも1つの手です。
さすがにステージ上でスマホを取り出して調弦するのは見苦しいですが、ペグ側の腕につけた腕時計を見るくらいなら問題ないでしょう。
iPhoneユーザーならApple Watchがおすすめです。
たとえば、こちらのTonalEnergyアプリはApple Watch上でチューナーやメトロノーム、音叉として利用することができます。
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また、POCKET TUNEというよりシンプルなアプリもあります。
![](https://is1-ssl.mzstatic.com/image/thumb/Purple115/v4/c2/71/84/c2718421-93be-33c8-2929-26de4df18b8a/AppIcon-0-0-1x_U007emarketing-0-0-0-10-0-0-sRGB-0-0-0-GLES2_U002c0-512MB-85-220-0-0.png/1200x630wa.png)
もちろんApple Watchだけでなく、GoogleのWear OS(旧Android Wear)にもチューナーアプリがあります。
Wear OS搭載スマートウォッチの方がApple Watchよりも安価であり、Androidスマホを使っているならこちらがおすすめです。
突き板がついたチューナーがあれば…
ここまで色々なチューナーを紹介してきましたが、木目調のチューナーがあれば良いのに、と思います。
チューナーは一般的に黒色のものが多く、エレキやアコギならそれでいいのかもしれませんが、全体が木目調のクラシックギターにおいては黒色は目立ってしまいます。
クリップ部の見える場所に突き板がついたものがあれば目立たないのに、と思うのですがコストと需要を考えると製品化ができないのですかね。
せめて茶色のチューナーがあれば、と思いますが、調べた限りではありませんでした。
唯一見つかったのはBOSSのTU-10-BNですが、本体が茶色でもクリップ部は黒…。
いや、逆の方が良いと思うのですが…。
目立たないチューナーには荷物を減らす効果も
ただでさえ荷物が増える本番は、できるだけ荷物を減らししたいもの。
目立たないチューナーは一般的に小型ですので、荷物を減らす効果も期待できるでしょう。
見た目で悪い印象を与えることなく、良い演奏を届けるために、目立たないチューナーの導入を検討してみてください。