クラシックギター弾きにとっての必須アイテムの1つが爪を整形するためのやすり。ネイルファイルとかネールファイルとかとも言われるあれです。
資生堂のものがいいということで試してみたのですが、思っていたよりずっと良かったです。これまで使っていたガラス製よりも良いです。
ギタリストの爪に関する記事は以下のまとめを参照ください:
1,080円のちょっと高級品
この爪やすりは資生堂のNA 501という爪やすりです。
安いものなら100円ショップでも買えるところを、税込み1,080円というちょっと高級な品です。
結構小さいので取り回しもよく、もち運びにも便利です。
(追記): 残念ながらamazonでも楽天でも資生堂公式でも売り切れのようです。ビックカメラの販売ページには生産完了とあります。ヘンケルスに同じ13cmサイズのものがあるので、これでもいいかもしれません:
やすり目が細かく程よく削れる
爪やすりというと、削るとガンガン削れていくイメージがあります。
このNA 501は片面が粗目、もう一方が細かい目になっているのですが、どちらもそれほど荒くありません。
なので、ガラス製のやすりで削るとどんどん爪が短くなるところが、細かいほうであればなかなか削れません。荒いほうでもガラス製より削られ方は緩やかです。
なので、クラシックギター弾きにとって命である爪の形の整形には最適です。
今まではガラス製のものを使っていたのですが、削りすぎた!ということがよくありました。それがなくなっただけで素晴らしいです。
ガラス製は目が細かい割にガンガン削れるのが良いところです。左手の爪や、右手の小指などを削り落とすのにはこちらの方がいいです。
薄さと程よいしなりが爪の内側を磨くのに最適
さらに、ガラス製のやすりに比べてずっと薄く、さらにしなります。
ガラス製のものは割れやすいのでどうしても厚くなり、しなりません。
クラシックギターを弾くときの雑音を減らすには爪の内側(指側の面)を磨く必要がありますが、これがガラス製だとやりづらい。指と爪の間にぶ厚すぎてうまくはまらない上に、曲面を描いている爪の内側にフィットしません。
このNA 501は薄い上に程よくしなるので、爪の内側を磨く時に本当にやりやすいです。確実に弦を弾くときの雑音が減りました。
ちなみに、パッケージには爪に対して45度の角度で磨くように書いてあります。福田進一先生のtwitterレッスンでも同じことが書いてあったのですが、ネイル業界もギター業界も同じ指示というのは面白いですね。
取り扱いが楽
ガラス製のやすりは結構取り扱いに気を使います。踏むと一発で割れるのでその辺においておけません。実際、私も一本割りました。。。
この資生堂の爪やすりはステンレス製なので踏んだくらいでは折れないと思います。
ガラス製に比べるとやすり面の耐久性という点では劣るかもしれませんが、さすがに柔らかい爪を磨く程度であれば十分長持ちするのではないかと。
一度は試してほしい逸品
正直、ステンレス製の爪やすりをなめていました。
20年くらい前にガラス製の爪やすりが出てからずっとガラス製を使い続けていましたが、まさかローテクなステンレスの方がいいとは…。
クラシックギター弾きなら後悔はしないと思います。
(追記): 残念ながら資生堂が製造をやめたようで、現在価格が高騰しています。私は代わりに「サウンドファイル」というギタリストのためにつくられた爪ヤスリを使い始めました。