高級クラシックギターの代名詞ともいうべきBAMケースは、最近の値上げでまた遠い存在となってしまいました。そんなBAMケースの優れたデザインを受け継ぎつつ、構造を変えて安くした「Classic CL case」が登場しています。デザイン性重視ならこのケースがおすすめです。
クラシックギター用ケースについてはこちらの記事でさまざまな製品を比較しています:
また、BAMハイテックシリーズを実際に購入してレビューしました:
内部を3層構造から1層構造に変更
このBAM Classic CL caseの特徴は、従来のハイテックシリーズに比べて内部構造を簡素にした点です。
BAMハイテックシリーズ | BAM Classic CL case | |
内部構造 | ABS樹脂、エアレックスフォーム、内装生地の3層構造 | ABS樹脂のみの1層構造 |
カラー | 多数 | 3色(黒、グレー、赤) |
重さ | 2.8kg | 4.1kg |
価格 | 11万円〜 | 7万7千円 |
内装生地はさておき、エアレックスフォームの有無が大きな差といえるでしょう。
エアレックスフォームは保温性や保湿性に優れた発泡体であり、衝撃吸収性も備えています。
また、重さも2.8kgから4.1kgに増えています。軽量なエアレックスフォームをなくした分、ABS樹脂で補ったのでしょうか。
ケースとしての基本性能は犠牲にしつつ、優れたデザイン性を維持して価格を抑えたケースといえそうです。
全3色展開
BAMケースというと多彩なカラーバリエーションも魅力の1つですが、BAM Classic CL caseはコストを抑えるため、3色展開のみとなっています。
よい意味で悪目立ちせず、使いやすいカラーバリエーションばかりなのはよいですが、ほかの人とは違うケースがよいのであればハイテックシリーズのほうがよいかもしれません。
価格はハイテックの3割引
気になる価格は、ハイテックシリーズが11万円からなのに対し、7万7千円と3割引です。
依然として高価ではありますが、ハイテックに比べると買いやすいといえるでしょう。
個人的には実用性を価格を考えるとスーパーライトケースがお買い得と思いますが、洗練されたデザイン性は何にも変えがたいものがあるのも事実です。
とにかくBAMのデザインが好きな人におすすめ
BAM Classic CL caseの魅力はBAMらしいデザインにあります。
このデザインをとにかく気に入ったのなら買いといえるでしょう。
ただ、この値段を出すならケースとしての性能が優れた製品はほかにもあります。
選ぶときは慎重に選びたいものです。