クラシックギターの演奏に欠かせないものといえば楽譜。自分で作曲したり、よほど耳コピが得意だったりしない限りは楽譜がないと演奏を楽しむことはできません。そんな楽譜ですが、どこでどのように買うのが良いのでしょうか?この記事では、無料で手に入れる手段も含め、おすすめの買い方を紹介したいと思います。
多様になったクラシックギター用の楽譜の買い方
一昔前までは楽譜といえば楽器屋か本屋で買うのが当たり前でした。
そこで手に入らなければ、国内出版されている楽譜であれば取り寄せてもらい、輸入楽譜であればほかの店に探しに行くのが一般的だったといえるでしょう。
しかしながら、時代は流れ、インターネットの普及によりクラシックギターに限らず楽譜の入手手段は多様化しています。
今までと同じ買い方をしていると損をするかもしれません。
おすすめの楽譜の買い方
それでは、具体的におすすめの楽譜の買い方を紹介します。ここでは欲しい楽譜が決まっているものとします。
検討すべき順番に紹介していきますので、参考にしてください。
1. IMSLP
最初に検討すべきはIMSLPの利用です。
IMSLPとは国際楽譜ライブラリープロジェクトのことであり、著作権が切れた楽譜を無償で提供しています。詳細は以下の記事を参照ください。
現在の法律では作曲家の死後70年たつと著作権が切れるのですが、クラシックギターの作曲家のなかには古い時代の作曲家も多く、多くの楽譜が無料で手に入ります。
無料で楽譜が手に入る作曲家については上のリンクの記事内にありますので参考にしてください。
ただ、IMSLPに掲載されているのは素の楽譜であり、解説はありません。また、運指についても必ずしもついているとは限りません。
こういったものが必要な方は有料のもののほうが良いかもしれませんが、その場合でもそもそもその曲は自分が弾けるレベルなのかとりあえず確かめるのにIMSLPは役に立つでしょう。
2. Amazonと楽天ブックス
著作権が切れていなかったり、現在国内で出版されていたりする楽譜に関しては、Amazonと楽天ブックスの利用がおすすめです。
Amazonはなんといっても品ぞろえの豊富さが魅力。国内出版楽譜についてはほぼ網羅されていますし、輸入楽譜も結構あります。たとえば、スコット・テナントの教本であるPumping Nylonは、原書版も翻訳版も手に入ります。
輸入楽譜の英語が苦手、という方は以下の記事を参考にしてください。
また、ポイントもつきますので、本屋や楽器屋で買うよりお得です。
そして、実はAmazonは購入金額に限らず本に関しては通常配送無料です。2,000円以上というのは本以外のものを指しており、本に関しては無料なんです。
また、本と合わせ買いすることで、ほかの商品を送料無料にすることもできます。もちろん、Prime会員になれば紙やすり1つから送料無料です。
楽天ブックスは楽天市場の本、電子書籍などのショップであり、こちらも全品送料無料となっています。こちらも日本で出版されている楽譜はほぼ網羅されていますし、Pumping Nylonなどの輸入楽譜も一部取り扱っています。
楽天ブックスでは楽天ポイントが手に入りますので、楽天経済圏を活用している方はこちらがおすすめです。
3. 海外出版社の電子楽譜販売サイト
最近は電子楽譜を直接販売する海外出版社が増加し、日本からでも購入することができます。
電子楽譜といってもPDFですので、印刷すれば普通の楽譜と同じです。
メリットはなんといっても価格が安い点。日本で売られている場合の半額ということもあり、かなり安いです。
また、電子楽譜ですので、購入すれば即使えます。届くまでの時間や、買いに行くまでの時間が必要ない点はメリットといえるでしょう。
電子楽譜が手に入る出版社や作曲家についてはこちらの記事を参考にしてください。
私が実際に買った経験はこちらを参照ください。
4. 国内ギターショップ
Amazonや楽天ブックスで見つからず、海外出版社の電子楽譜にもないとなると、よほどマイナーな国内楽譜か、電子化されていない輸入楽譜だと思われます。
その場合は国内のギターショップを利用しましょう。
さすがにギターショップは専門店だけあり、楽譜の品ぞろえは素晴らしいです。ただ、少量を輸入しているせいか、Amazonや楽天ブックスで売っているケースと比べると割高なこともあります。以下の記事で事例を紹介しています。
また、楽譜1冊から送料無料ということはなく、ある程度の金額を買わないと送料無料にならないところもデメリットといえるでしょう。
楽譜の品ぞろえが良いのはアウラや現代ギターですが、アウラの場合は11,000円、現代ギターの場合は10,000円買わないと送料が無料になりません。
ただ、これらの店はボーナスシーズンなどにセールをおこなっており、輸入楽譜が割引になりますので、そういったチャンスを狙うと安く買えます。
5. 海外ギターショップ
それでも見つからない場合は海外のギターショップを利用しましょう。
たとえば、弦の海外通販で有名なStrings by Mailでも楽譜を取り扱っています。買い物方法についてはこちらの記事を参照ください。
楽譜の価格自体は日本よりも安いことが多いのですが、送料がやはりそれなりにかかるのと、届くまでに時間がかかるのがネックといえます。
とはいえ、日本では手に入らないような弦やアクセサリも手に入りますので、一度挑戦することをお勧めします。
楽譜をお得かつ便利に手に入れよう
この記事で紹介したように、クラシックギター用の楽譜の手に入れ方は多様化しており、知らないと損をします。
今まで知らなかったやり方についてはぜひ挑戦してみてください。
数多くの曲に触れることでギターを弾く技術は向上します。
お得に楽譜を手に入れることで、より多くの楽譜に触れ、ギターライフを充実させてみてはいかがでしょうか。