紙の楽譜と変わらない感覚で使えることで定評のあった電子楽譜表示端末「GVIDO」が、2022年3月末日で販売終了と発表されました。さすがに価格が高すぎて売れなかったのでしょうか。
本サイトの電子楽譜に関する記事は以下でまとめています:
電子ペーパー + 2画面見開きで最強の電子楽譜表示端末だったGVIDO
GVIDOの特徴は、
- 電子ペーパー使用
- 2画面見開き
という点です。
電子ペーパーはその名の通り紙のように美しい表示ができるものであり、楽譜をきれいに見やすく表示できます。
また、iPadなどを使って電子楽譜を表示した場合、紙の楽譜1ページ分しか大きなサイズで表示できませんが、GVIDOは2画面見開き表示で紙の楽譜と変わらない見た目だったのも魅力的でした。
2022年3月末日で販売終了
このGVIDOについて販売会社のGVIDO MUSICは、2022年3月末日をもって販売を終了すると発表しました。
理由については「諸般の事情」としています。
今後のサポートは2024年3月末日まで継続するとのことです。
今後はiPadやiPhone/Androidを使って電子楽譜環境を構築するしかなくなりそうです。
iPadやiPhone/Androidスマホを使って電子楽譜環境を構築する方法は以下の2記事を参照ください。
さすがに18万円は高すぎた
「諸般の事情」とされる販売終了の理由ですが、平たくいうと売れなかったということでしょう。
GVIDOの価格は税別18万円であり、税込では20万円近くになります。
その割に電子楽譜の表示しかできず、何でもできるiPadに比べてつぶしがききません。
この価格を出せるのはよほどお金があるか、プロの演奏家のように頻繁に使う人くらいでしょう。
なぜこんなに高いかというと、おそらく電子ペーパーが高かったのではないかと思います。
Androidタブレットのなかに電子ペーパーを搭載したものがあるのですが、13.3インチディスプレイ1枚で11万円ほどと、通常の液晶ディスプレイを使ったものに比べてかなり高いです。
GVIDOは13.3インチのものを2枚搭載していますので、20万円ほどになるのでしょう。これでもボーナス価格だったのかもしれません。
他にも電子楽譜リーダーとして使える端末は色々ある
残念ながらGVIDOは販売終了となりましたが、iPadを始め電子楽譜リーダーとして使える端末は他にも色々あります。
海外の電子楽譜リーダーも紹介していますので、下記の記事を参照ください:
GVIDOのDNAを引き継いだ端末の登場に期待したい
GVIDOのコンセプトは非常に素晴らしく、お金に余裕があるなら最強の電子楽譜環境が構築できるデバイスといえるでしょう。
いずれは電子ペーパーも安くなるでしょうから同様のコンセプトを持つデバイスの登場に期待したいです。
楽器を弾くものにとって電子楽譜は便利であり、安価で使いやすいデバイスがでれば普及が進むのではないでしょうか。