ギターのフレットは新品のときはピカピカですが、放っておくとすぐに汚くなります。最初は金属の輝きが曇る程度ですが、徐々に黄色くなり、そのうち青色の錆が発生することに。特にあまり使わない12フレットより上のハイポジションは危険です。そんなフレットを簡単にピカピカにできるダダリオの驚くほど簡単にピカピカになるフレット磨き 「ダダリオ フレット磨きシステム(Fret Polishing System PW-FRP)」を試してみました。
ギターのメンテナンスに関する記事はこちらにまとめてあります:
銀磨きでは時間がかかるフレット磨き
フレットを磨くための道具として一般的によく知られているのが銀製品を磨くための銀磨きクロスです。
私も銀磨きクロスでフレットを磨いたことがあるのですが、非常に時間がかかると感じました。
あまり汚れていないフレットをピカピカにするには適しているのですが、かなり汚れていたり錆びていたりするフレットの場合、一度に磨かれる量が少ないのか非常に時間がかかります。
このため激落ちくんで先に磨き、その後で銀磨きクロスを使っていました。
ただ、激落ちくんは水が必要であり、指板やネック、表面板に水がつかないよう気にしなくてはならないのがやっかいです。
そこで、クラシックギター用弦のプロアルテで有名なダダリオが販売している「フレット磨きシステム(Fret Polishing System PW-FRP)」を試してみました。
紙でできたフレット磨き+フレットプレート
このダダリオのフレット磨きシステムは、フレット磨きに加えてフレットプレートも紙でできている点が特徴です。
弦のようなパッケージ
パッケージはこんな感じです:
見た目といい大きさといい、弦のパッケージのようです。
裏もやはり弦っぽい感じです:
「フレットが汚くなると音が悪くなり、サステインも短くなり、弦の寿命が短くなる」、と書いてあります。確かに汚れで凹凸ができたところに弦が当たるとそうなるでしょうね。
パッケージ一体型のフレットプレートが付属
なかを開けるとパッケージ一体型のフレットプレートが現れます。
この部分を切り取るとそのままフレットプレートとして使える仕組みです。
指板の保護には一般的に金属製のフレットプレートが使われますが、地味にお金が必要ですし、紙のほうが指板やフレットに優しそうです。
5枚の紙製フレット磨きが付属
パッケージの内部には水色のフレット磨きシートが5枚入っています。
このシートも紙でできており、エコな感じです。
以下の写真の左側が磨く面で、斜めに線が入るなどヤスリのようになっています:
どちらが表とは書いていませんが、指で触ればすぐにわかるでしょう。
びっくりするくらい簡単にフレットがピカピカに
それでは実際にフレットを磨いていきます。前提として磨く前の状態がこちらです:
全体的に曇っており、特に弦が当たらない部分は黄色がかってしまっています。
そこでパッケージの紙製フレットプレートを磨きたいフレットに当て、紙製フレット磨きで磨いた結果がこちらです:
一本だけピカピカなのがわかりますでしょうか?白くなっているのはライトが反射しているからで、全体的にピカピカになっています。
さらに驚いたのが、ちょっと磨いただけですぐにきれいになるという点。銀磨きクロスはもちろん、激落ちくんよりもずっと早くピカピカになります。
さすがダダリオ!さすがギターのフレット専用!といったところでしょうか。
フレット磨きのほうはこのように黒くなります:
そのまま磨いていくとすべてのフレットがピカピカになりました:
例によって白い部分はライトの反射です。また、いまいちピカピカに見えないのは私のカメラの腕の問題です…。
レモンオイルで指板とともに拭けばさらにきれいに:
フレット磨きは再利用可能でコスパも良好
すべてのフレットを磨き終えた後のフレット磨きがこちらです:
それほど大きな面積を使っていないのがわかるかと思います。
しかもこの紙製フレット磨きは「再利用可能」とされており、黒くなってもまだ使えます。
これが5枚も入っているので、コストパフォーマンは良いといえるのではないでしょうか。
簡単に磨けて楽器にも優しいおすすめのフレット磨きシステム
ダダリオのフレット磨きシステムを使ってみて、簡単に磨けて楽器にも優しい、おすすめのフレット磨きだと感じました。
フレットは銀磨きクロスや激落ちくんよりもずっと早く磨けますし、紙製フレット磨きは再利用が可能でコスパも良好です。
また、フレットプレートが紙製なので金属製よりも指板やフレットに優しいですし、激落ちくんに水を付けて磨くより楽器へのダメージに配慮しなくて済みます。
フレットがきれいだとギターを弾く際に気分が良いです。フレットの掃除は手間がかかりそうで面倒だと感じている方は、ぜひダダリオのフレット磨きシステムを試してみてください。