軽さで選ぶなら!電子楽譜の譜面台にカメラ用三脚を使ってみた

カメラ用の三脚をiPadを使った電子楽譜リーダースタンドとして使う ギター用品
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最近、使っていた電子楽譜表示デバイスのiPad用の譜面台が壊れてしまいました。同じものを買っても良かったのですが、もう少し軽いものを、と探したらカメラ用三脚がよさそう。ということで、実際に試してみました。

譜面台風の電子楽譜用三脚は重い!無駄に高さがある!

これまで私は、紙の譜面用の譜面台を模した形の電子楽譜用三脚を使っていました。こんな感じのやつです:

電子楽譜の表示に使うデバイスは一般的に重いため、普通の紙用の譜面台では耐荷重が不足する場合があります。

また、ただ置くだけなので電子楽譜の表示に使っているデバイスが落下しやすく、iPadなど高価なデバイスが壊れてしまっては目も当てられません。

このため上の三脚のように重いデバイスをしっかりと固定できる三脚が必要です。

ただ、このような譜面台を模した形の三脚には3つの問題があります

重くて持ち運びづらい

このような三脚は重量のあるタブレットなどをしっかり保持するため、強固な構造をしています。

そのためか重量が1kg近くあることが多いです(上の商品も0.8kg)。

これにタブレットデバイスの重量がかかってくると、ほぼギター1本分の重さに。

練習の時の出し入れもおっくうになりますし、外に持ち出すのはもっと憂鬱です。

ちなみにヤマハの軽量アルミ製譜面台は0.76kgなので、必ずしもこの三脚が異常に重いわけではありません。

ヤマハ YAMAHA 軽量 譜面台 MS-260AL アルミ製 折りたたみ式 持ち運びに便利 ソフトケース付
ヤマハ(YAMAHA)
高さ調節可能:830~1580mm(脚部を450mmに開いて計測)、座奏から立奏まで使用用途に合わせてご利用いただけます

無駄に高さがある

タブレットを載せる三脚はできるだけ多くの需要を取り込むため、さまざまな用途に対応しようとしています。

このため、やたらと高さがある商品ばかりです。たとえば上の商品は最高で1.65mになります。

立って演奏する楽器でも目線を前にして演奏するわけですし、タブレット自体の大きさもあるので、過剰な高さと言えるでしょう。

この無駄な高さも重量を増す一因です。

ちなみにヤマハのアルミ製譜面台も最高で1.58mになります。

折りたたんでも大きい

譜面台風の三脚は折りたたんで袋に入れられます。が、折りたたんでも大きいです。

ただでさえ大きなギターを持っているのに、さらに大きな譜面台を持ち運ばなければならないのはもはや苦行。

また、しっかりとした構造のため全体的に骨太で、長さだけでなく太さもあり、かばんに入れづらいです。

この点はヤマハのアルミ製譜面台よりも劣っています。

軽くて小さいカメラ用三脚を譜面台に使ってみた

そこで何かほかに良いものは無いか探したところ、カメラ用の三脚に行き着きました。

私が購入したのはAmazon BasicというAmazonオリジナルブランドの三脚です:

実際に使ってみたところ、思っていた以上に役に立ちました。

軽くて小さい

この三脚、重さは0.56kgしかありません。上で紹介した三脚よりも30%も軽いです。

たった30%と思うかもしれませんが、実際に持ってみるとかなり違います。また、お金を出せばもっと軽いカメラ用三脚もあり、たとえばこちらは394gです:

しかも、折りたたむと非常に小さくなり、かばんにも簡単に入るサイズに。下の写真に写っている足台と比べてみるとその小ささがわかるかと思います:

付属のキャリングケースに入れてもこのサイズ:

一般的に譜面台はキャリングケースに入れる際は分解する必要がありますが、カメラ用三脚は分解の必要がありません。

軽くて小さいので持ち運ぶのはもちろん、組み立て不要なので、使うときだけ出すのにも便利です。

耐荷重が十分

これだけ軽くて小さいと耐荷重が心配になりますが、重い高級カメラにも対応できる耐荷重を備えています

最高で2kgまで載せられるので、12.9インチのiPad Pro(600gほど)でも余裕です。

実際、使っていて耐荷重に不安を覚えたことは一度もありません。

なお、カメラ用三脚単体だとタブレットは付けられません。

私は12.9インチのiPad Proを載せるため、こちらのカメラ用三脚にタブレットやスマホを取り付けるアダプタを買いました:

角度の調整が簡単

一般的に譜面台は角度の調整が面倒です。タブレットを載せると重くなり、さらに角度の調整がしづらくなります。

一方カメラは撮影時に角度が重要であり、角度調整のしやすさはカメラ用三脚の必須要素です。

下の写真の「ロックハンドル」をねじり、そのままロックハンドルを動かせば角度調整が可能に。重いカメラが載っていることが前提なので安定感も抜群です:

こんな感じで操作しやすい位置にロックハンドルが来るので、気軽に角度を変えられます:

高さが適正

こちらの三脚は高さが最高で127cmと、無駄に高すぎません。

ちなみに157.5cmのモデルもあるのですが、こちらは1.2kg:

やはり高さを出そうとすると大きくて重くなるのですね。

価格が安い

気になるお値段は三脚本体が2,000円ほど、タブレット取り付けようのアダプタが1,600円ほどです。

メリットを考えれば十分安いと感じました。

足の広さには注意

一点だけ注意があるのは、三脚の足の広さです。

一般的に楽譜用の譜面台は足の広さを広げたり縮めたりでき、安定性と専有面積を考慮して調整できます。

一方、カメラ用三脚にはそのような機能はなく、足の長さを縮めると足の広さが狭くなり、足の長さを伸ばすと広くなります:

一般的な使い方の場合は全く問題ないと思いますが、譜面台を置く場所に大きな制約がある場合には困ったことになるかもしれません。

カメラ用三脚は電子楽譜ようの譜面台におすすめ

2カ月ほどこのカメラ用三脚を譜面台として使ってきましたが、かなりおすすめできます

そもそも紙の譜面と電子楽譜では譜面台に求められる要素が違うはずなのに、同じような形態の譜面台を使っているところに無理があるのではないでしょうか。

できれば楽器メーカーや楽器店が電子楽譜用に最適化された譜面台をリリースしてほしいところですが、それまではカメラ用三脚で頑張りたいと思います。

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