トーレスのクラシックギターといえば、数あるクラシックギターのなかでも最も貴重なものであり、1台だけでも演奏に使われれば注目を集めます。それがなんと、4台ものトーレスが集まり、さらに現代最高のクラシックギターカルテットであるLAGQがそれらを使って演奏をしたが動画が公開されたのです。これはクラシックギターが好きな方には見逃せません。
LAGQが4台のトーレスを使って3曲披露した動画が公開に
このクラシックギター弾きならだれもが驚く企画は、アメリカのギター店であるGuitar Salon International(GSI)がおこないました。
演奏は現代最高のギターカルテットであるLos Angeles Guitar Quartet(LAGQ)によっておこなわれ、それぞれのメンバーが異なるトーレスの楽器(後述)を演奏しています。
公開された曲は、
- フレデリック・ハンドの「コラール」
- ジョルジュ・ビゼーの「ハバネラ」
- マヌエル・デ・ファリャの「カンシオン・デル・フエゴ・ファトゥオ」
の3曲です。
それぞれ、以下で視聴することができます:
4台のアントニオ・デ・トーレスのギターを使用
この動画では使われたトーレスの楽器は、
- カネンガイザー:FE17(スプルース、メイプル)
- ディアマン:SE114(スプルース、中南米ローズウッド)
- グリーフ:SE49(スプルース、メイプル)
- テナント:1864年製(FE/SE型番なし?スプルース、中南米ローズウッド)
の4本です。
FE17、SE14、SE49の3本はタレガが以前所有していた楽器とされ非売品だそうです。
1864年製のものは売られていますが、価格はお問い合わせとなっています。
総額いくらなんだろう、と考えるのは無粋でしょうか?
FE/SEといったトーレスのギターにつけられた型番については以下の記事を参照ください:
二度とない機会かも、ぜひ動画を観てほしい
4台のトーレスが集まる機会は今後あるかどうかという機会だと思います。
また、それをLAGQが弾くというのも貴重です。
このような演奏が動画で見られるとは、つくづくいい時代になったものだと感じます。
ぜひ動画を観て、トーレスの音を堪能してください。
追記:LAGQを古巣とするアンドリュー・ヨークが2種類のトーレスを使って自作品を演奏する動画も公開されました。