日本で人気の河野製作所のギターが2022年10月から値上げおよび一部モデルの製造終了をおこないます。また、アランフェスケースやアランフェスギター、アルタミラギターも値上げとなり、ギター業界にも値上げの波が押し寄せてきそうです。
多くのモデルが値上げ、桜井ギターの一部が製造終了の河野製作所
河野製作所に関しては、桜井河野Maestroおよび桜井Maestro-RFを除くモデルが値上げ、桜井SPECIALと桜井CONCERT-Rが製造終了になります。
ブランド | モデル | 旧定価 | 新定価 |
桜井河野 | MAESTRO | 100万円 | 100万円 |
SPECIAL | 70万円 | 75万円 | |
PROFESSIONAL-J | 50万円 | 55万円 | |
桜井 | MAESTRO-RF | 100万円 | 100万円 |
P.C. | 75万円 | 80万円 | |
SPEICAL | 60万円 | 製造終了 | |
CONCERT-J | 46万円 | 50万円 | |
CONCERT-R | 42万円 | 製造終了 | |
君島 | SOL | 85万円 | 90万円 |
LUNA | – | 70万円 | |
STELLA | 40万円 | 48万円 |
これまでリーズナブルなギターとして販売されてきた桜井CONCERT-Rが製造終了になるのが驚きです。
君島STELLAも8万円の値上げとなっており、河野製作所全体として高級ギター路線に進んでいくのでしょうか。
MAESTROモデルが据え置かれたのは、MAESTRO-RFユーザーとしては少々微妙な気持ちです。
アランフェスギターケースのカーボンモデルが10万円に
アランフェスギターケースに関しては、カーボンモデルが10万円になります。
モデル | 旧定価 | 新定価 |
ナチュラルカーボン | 8万6千円 | 10万円 |
カムフラージュ | 8万6千円 | 10万円 |
アランフェスケースのカーボンモデルといえばリーズナブルなことで知られていましたが、一気に高級ケースの仲間入りという感じです。
グラスファイバーモデルについては言及されていませんが、据え置かれるのでしょうか。
クラシックギター用のケースについてはこちらの記事を参照ください:
アランフェスギターとアルタミラギターも値上げ
量産ギターながら音がよいことで知られているアランフェスギターとアルタミラギターも値上げされます。
ブランド | モデル | 旧定価 | 新定価 |
アランフェス | 707 | 7万円 | 製造終了 |
708 | – | 8万円 | |
710 | 10万円 | 10万円 | |
716 | 16万円 | 製造終了 | |
720 | – | 20万円 | |
725 | 25万円 | 25万円 | |
アルタミラ | N300 | 6万円 | 7万円 |
アランフェスギターは707が708に、716が720に置き換わるようですが、実質的な値上げです。
これからクラシックギター界にも値上げの波が押し寄せそう
多くの店で取り扱いがある河野製作所のギターやアランフェスケースが値上げされることで、これからクラシックギター界にも値上げの波が押し寄せそうです。
ギターの材料はほとんどが輸入ですし、弦や支持具も輸入が大半、楽譜も輸入が多いので、円安の影響は間違いなくあるでしょう。
特に高い楽器やケース、消耗品の弦を買っておくなら今がチャンスといえるかもしれません。