プロだけでなく最近ではアマチュアでも使う方が増えてきた電子楽譜。クラシックギターの場合は足で押すスイッチタイプの譜めくり(ページターナー)があると便利です。この分野はこれまで海外メーカー(主に中国)の製品ばかりでしたが、日本メーカーのサンワサプライが「Bluetooth マルチメディアコントローラ 400-MAB211BK」を発売しました。ページターナーとしてだけでなく色々な用途で使えるこの製品を購入しましたのでレビューしたいと思います。
日本製の小型軽量ページターナー
サンワサプライの400-MAB211BKは、サンワサプライはBluetooth接続のプログラマブルボタンという位置づけで販売している製品です。
Windows, Android, iOS, iPadOSの機器にBluetoothで接続し、ボタンを押すことで様々な動作を行えます:

この機器には1つのボタンしかないのですが、ボタンのシングル/ダブルクリックと4つのモードで合計8つの動作が行えます。
もちろんこのブログでレビューする際の目的である、電子楽譜のページめくりにも使えます:

超小型かつ軽量なのがうれしい仕様です。
| サイズ | 幅5.5cm x 奥行き5.2cm x 高さ3cm |
| 重さ | 約37g |
実際にサイズを比べたのがこちらの写真です:

爪ヤスリと比べるとその小ささがわかるかと思います。
足で押すのに程よい硬さで静かなスイッチ
この製品に搭載されているスイッチは、楽器演奏やオフィスでの使用を念頭に静音スイッチになっています:

実際の音を撮影してみました:
ボタン自体は非常に静かで、優しく押せばほぼ無音です。力を入れて押すとスイッチの底打ち音がしますが、楽器を弾いていれば気にならない程度の音ではないでしょうか。
スイッチはキーボードのキーをイメージしていると少し硬めに感じますが、足で押すとちょうどいいです。指で気軽に押すという硬さではないです。
400-MAB211BKを電子楽譜の譜めくりとして使った感想
それでは実際にこの製品を電子楽譜の譜めくりとして使った感想を書きたいと思います。
小さくて軽いのは正義
まず、400-MAB211BKの小ささと軽さは素晴らしいと思いました。
ページターナーというと、一般的には以下でレビューしたようなある程度の大きさを持った製品が多いです:
これは、ステージ上で立って動くような、足の位置が必ずしも定まらない奏者でも間違えなく踏めるようにということからだと思われます。
ただ、それなりに大きいですし、重量もあるため、持ち運びが便利とは言えません。
クラシックギターのように座ったまま弾くことが多い楽器は足の位置があまり変わらないので、実は400-MAB211BKのようなミニマムなページターナーで十分だと思います。
ポケットに入るサイズなのでステージ上に持っていく際も邪魔になりません。
スイッチの音は十分小さい
スイッチの音は十分小さいです。
上の動画でも紹介しましたが、強く踏んでも楽器を弾いている音にかき消されてまったく聞こえません。
以前紹介したこちらのページターナーはカチカチというと音が気になりましたが、400-MBA211BKは宣伝文句通り静音です。
スイッチは結構深く押し込めるのですが、反応するのは結構浅いところなので、軽く踏めばいいだけというのも嬉しいポイントだと思います。
1スイッチ式特有の遅延が少し気になる
気になるのは、1スイッチ式特有のボタンを押してから実際にページがめくられるまでの微妙な遅延です。
このページターナーはスイッチをシングルクリックで前方に譜めくり、ダブルクリックで1ページ戻すという仕様になっています。
この仕様だと、スイッチを最初に押した際にそれがシングルクリックなのか、もう一度スイッチが押されてダブルクリックになるのか判定するための時間が必要です。
このため、2つのスイッチがあればスイッチを押した瞬間にページがめくれるのに対し、1スイッチ式の場合は「ダブルクリックではない」と判定されるまでの遅延があってからめくられます。
こちらが実際にボタンを押して試した動画です:

ダブルクリックのときはすぐにページが戻るのですが、シングルクリックのときに少し遅れてページがめくられるのがわかりますでしょうか?
ものすごく遅延があるわけではないのですが、慣れるまでは気になりそうです。
Windows PCがないとタブレットでの譜めくりができない
この製品が届いたとき、すぐにiPadに接続してページめくりを試そうとしました。
しかしながら、ペアリングはできるもののまったくページがめくれません。
なぜだろう?と説明書を読んでみるとデフォルトではWindows用の設定になっているとのことでした。
しかも、設定を変えるにはWindows PCに専用アプリを入れ、USBケーブルで繋いで設定しなくてはいけません:

本体のボタンやスイッチで切り替えられるといいのになぁ、と思いました。
また、Windows用の場合はボタンを押したときの挙動をカスタマイズできるのですが、タブレットの場合は固定です。
上にも関連するのですが、ダブルクリックを無効化してシングルクリックの反応を速くするモードなどあるといいのですが。
小さくて軽くて静かなのは素晴らしい、さらなる進化を望む
サンワサプライの400-MAB211BKを使ってみて、小さくて軽くて静かなのは素晴らしいと感じました。
クラシックギター用に使う場合はこのサイズで十分ですし、持ち運びや設置が楽なのは素晴らしいです。
また、日本メーカーが販売していることから保証やサポートにも期待できます。これまでページターナーの入手性やメーカーの怪しさから二の足を踏んでいた方も安心して購入できるのではないでしょうか。
一方、譜めくりだけでなくパソコンの操作用にも使えるようにしたためか、スイッチを押したときの遅延が気になりました。
電子楽譜はまだまだ普及中の分野なので、これから進化した製品が次々出てくることを祈りつつ、今は400-MAB211BKを使っていきたいと思います。













