新型コロナウイルスによるおうち時間の増加が、ギターブームにつながっているようです。フェンダーの調査によると、新型コロナウイルス流行以来、アメリカで1,600万人が新たにギターを購入したそうです。
人口の7%が新たにギターを購入
フェンダーの調査によると、アメリカで新型コロナウイルス流行後に新たにギターを購入した人は1,600万人に上るといいます。
これは人口の7%にあたり、かなり多くの人がギターを手にしたといえるでしょう。
さらにうれしいことに、新たに購入した人の2/3が16歳から34歳の若い世代なのだとか。
ギターは凋落の時代を迎えたともいわれていましたが、新型コロナウイルスによって復活したといえるかもしれません。
品不足により値上げ
この結果、フェンダーはギターおよびアンプの品不足に直面しています。
世界的な半導体不足もこの一因なのでしょう。
フェンダーは過去12カ月で約10%の値上げをおこなったそうで、その結果現在は需要が鈍っているといいます。
ただ、品不足は続いており、今後3四半期(9カ月間)は大幅に良くなることはないと考えているそうです。
ギターを続けてもらえるかどうかが課題
ただ、ギターについては、初心者がギターを弾き始めて1年以内に90%がやめているという統計もあります。
多くの人がギターを始めてくれたのは良いのですが、続けてもらえるかどうかも重要でしょう。
もっと簡単にギターを楽しめるような楽器の構造や練習方法などが課題といえそうです。
クラシックギターも売上げが伸びた
山野楽器の調査では、クラシックギターも2020年に売上げが伸び、大人になってから楽器を始めたという人のなかにはクラシックギターを始めたという声も挙げられています。
このため、エレキやアコギだけでなく、クラシックギターにもそれなりに恩恵はあったのでしょう。
ただ、やはりエレキやアコギに比べると日陰者のイメージがあるクラシックギターなので、盛り上がるための起爆剤が欲しいものです。
福山雅治主演の「マチネの終わりに」ですら、それなりに盛り上がったものの、起爆剤とはならなかったですから、難しいですね。
時代は巡りめぐるものなので、いずれまたクラシックギターの時代が到来することを願ってやみません。