新型コロナウイルスの影響で、コンサートやライブが気軽に開催できなくなり、オンラインでの配信が増えています。せっかくオンラインで配信するならこれまでとは違う体験を、と開発されているのが「音のVR」です。
見たい、聴きたい部分に自由自在にフォーカスできる
これは、KDDIが開発した技術で、最大360度8Kビデオ、360度3Dオーディオから、空間的に自然な広がりと定位を持つ、任意の範囲の音場をリアルタイム合成、再生できるというものです。
具体的には、こんな感じでオーケストラがカメラとビデオを取り囲んで録画・録音をします:
すると、スマホのアプリを使って、この会場の任意の場所でコンサートを聴いたときの情景と音を楽しめるというもの。
コンサートは客席から、楽器に正対して聴くものという常識を打ち壊してくれます。
動画やアプリで体験可能
この音のVRはかんたんに体験可能です。こちらの動画では、その概要と、どのように音のVRが動作するのかが確認できます。
また、こちらのiPhoneアプリを使えば、実際に「音のVR」を操作できます。
クラシックギターにも応用可能?
オーケストラや多くの楽器が登場する曲では、この技術はそれぞれの楽器の音に注目して聴くことができ、今までにない新しい音楽体験が可能になりそうです。
クラシックギターではどうでしょうか?ソロだとそれほどメリットはないかな…?演奏者の指に近づいて運指や指使いを見るのには役立ちそうです。
また、二重奏ならそれぞれのパートに着目した楽しみ方ができるかもしれません。
せっかくオンラインで配信するならオンラインならではのものを、という動きはこれからも生まれてくるかもしれませんね。