表面板や裏板に比べると指板は割れることはそれほどありません。しかしながら、乾燥によってフレットが飛び出すなどいろいろと弊害があります。レモンオイルを使うと指板の乾燥を抑えることができます。
クラシックギターのメンテナンスに関する記事は以下の記事にまとめてあります:
指板掃除の定番、レモンオイルはなぜよく使われる?
レモンオイルといえばギターの指板掃除の定番です。
なぜ指板掃除に良いかというとレモンオイルに含まれるリモネン(limonene)という成分が脂汚れを落とすのに適しているためです。
指板はギターの中で最も激しく皮膚をつける個所の1つです。皮膚についている皮脂汚れが指板につき汚れとなります。
脂汚れなのでこすっただけでは落ちません。
そこでレモンオイルに含まれているリモネンを使って掃除をすることで汚れを簡単に落とせます。
リモネンには保湿効果も
このリモネンには保湿効果もあるといわれています。
指板には一般的に塗装がされておらず、木地がむき出しです。すると、外気の湿度の変化をもろに受けてしまいます。特に乾燥するとフレットが飛び出したりネックの逆反りの原因になります。
そこでレモンオイルで保湿することで乾燥の影響を少しでも抑えることができます。
結構貴重なレモンオイル
このレモンオイル、実はレモン1000個から450mlしか取れないそうです。
そう考えるとあのボトル一本で何このレモンが…となり少しはありがたみが出るでしょうか?
必ず布につけて塗装面につけないよう少量を使う
使い方としては弦を交換するときに一度すべての弦を外し、布にレモンオイルをつけてふくのがいいです。
レモンオイルは溶剤としても用いられることがあるため塗装面につかないように注意が必要です。
布で拭くとオイルが指板につき、布が皮脂汚れで結構黒くなります。オイルが乾いたら終わりです。
頻度としてはそれほど多く行う必要はなく、数か月に一度とか、半年に一度とか、一年に一度くらいで大丈夫です。