ギターは指で弾く楽器ですので手や指の状態は非常に重要です。特に緊張したりすると出る手汗はかなりやっかいです。指先がベタベタするといつもと弾き心地が異なり、さらに緊張が増してしまいます。そんな手汗を対策するためのグッズを紹介します。
緊張すると出る手汗。。。意識するとさらに出る手汗。。。
手汗をかくシチュエーションは色々ありますが、ギタリストにとって一番厄介なのは緊張すると出る手汗ではないでしょうか?
発表会などの人前で演奏するときには手から汗が出て手や指がべたつく。。。そのことを意識するとさらに出てくる。。。
実は緊張するときに出る汗は精神性発汗と呼ばれ、暑い時に出る汗とは別なのだそうです。
花王のHPによると、暑い時に出る汗は99%が水分なのに対し、緊張した時に出る汗はたんぱく質やミネラルを含んだ脂質なのだそうです。脂質だから指がべたついてギターが弾きづらくなるのですね。
さらに、この汗はにおいが強いのも特徴なのだとか。
手汗を抑えるグッズが存在する
ギター弾きだけでなく手汗などの緊張した時に出る汗に悩む人は多く、様々な対策グッズが販売されています。
注意したいのが、そのグッズが手汗を押さえるのがメインなのか臭いを押さえるのがメインなのかという点です。
この手の制汗剤は汗のにおいを抑えたい人に向けた商品が多く、そういった商品は汗はそれほど抑えられないけど臭いは抑えるといったものが多いです。
ギターを弾くにあたっては臭いよりも汗その物が重要なので単に「制汗」をうたっているものではなく、手汗を抑えるとうたっているものを選びましょう。
テサラン
おそらく一番人気と思われるのがテサランです。
楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングそれぞれで販売数が1位になったり、累計2億本を突破していたりと実績のある制汗剤です。
原理としては汗が出てくる腺をクロルヒドロキシアルミニウムという成分で栓をして汗が出ないようにするそうです:
成分としては安全で、妊婦や子供でも使えるのだとか。
ちょっと値段はお高めですが、一日3回の使用で3か月使えるそうです。
Amazonのレビューにもクラシックギター演奏用に買ったという人がおり、手汗で指の移動が引っかかることがなくなったと評価しています。
ロエグア
もう少し安いほうがいい人におすすめなのがロエグアです。
こちらも汗が出る腺をふさぐことで手汗を押さえるのですが、成分がフェノールスルホン酸亜鉛というものになっています。成分が違うのでテサランで効果がなかった場合にこちらを試してみるのもいいかもしれません。
また、ロエグアの特徴は持続性が高いところだそうです。
汗で流れにくい成分のため一度使うと最大6時間持つのだとか。一方で、せっけんを使うと落とすことができるので安心です。
ベビーパウダー
手汗がすごくでるわけではないけど少しべたつくのが気になる程度であればベビーパウダーを使うのも手です。
ベビーパウダーを手に付けると手がさらさらになりべたつきが気にならなくなります。赤ちゃんにも使えるものなので成分としても安心です。
私も実際にベビーパウダーを使ってみましたが、本当にさらさらになるので弾きやすいです。
汗をかいていなくても右手の指先につければ弦を軽く引けるようになりますし、左手の指先につければフレット間の移動がしやすくなります。
また、指の股につけると指と指がこすれ合うときの抵抗が減るので、全体に弾きやすいです。
ベビーパウダーをつける量は指が白く見えるか見えないくらいかの、これくらいの量で十分:
なおベビーパウダーには大きく分けて、粉末状のものと固形状のものがあります。
首や脇など大きなところにつけるには粉末状のほうが良いですが、ギター用なら少ない量をつけやすい固形パウダーのほうがおすすめです:
固形といっても削る必要はなく、付属のスポンジで固形のパウダーをなで、指につけるだけなので簡単です。
あぶらとり紙はいまいち
ベタベタを取るという意味ではあぶらとり紙はどうかな?と思って試してみたのですが、残念ながらいまいちでした。
脂分がよくでる顔などには効果的かもしれませんが、指はあまり脂が出る場所ではないので水分を抑えるもののほうがよさそうです。
手汗に悩まず楽しく演奏に集中するために
せっかくしっかりと準備してきたのに本番が手汗で台無しになってしまっては元も子もありません。
手がべたついて弾きづらいだけでなく、手汗が気になるとそれに気を取られて集中できません。
こういった手汗対策グッズを使って憂いを無くし、楽しく演奏に集中できるようになると良いですね。