弦は同じ素材で作られていることが多く、弦の張り替えや楽器のメンテナンスの際に弦番号がわからなくなることもあります。特に細い1弦と2弦の区別はなかなか難しいです。そんな時でもかんたんに弦番号を判別できる方法を紹介します。
以下の記事で本ブログの弦のレビュー/感想/情報記事をまとめています:
太さでは判別しづらい
弦はそれぞれの弦によって太さが異なります。
しかしながら、見た目や触った感触からは弦を区別するのは難しいです。
特に細い1弦と2弦の判別は困難でしょう。
弦メーカーの中には各弦を区別するための印を付けてくれているメーカーもありますが、そうでないメーカーもあります。
また、印を誤って外してしまい、区別できなくなることもあるでしょう。
そんな時は慌てずに以下で紹介する方法を試してみてください。
弦を区別するための方法
それでは、具体的に、弦番号を見分けるための手段をご紹介します。
曲げたときの反発力で区別する
一般的に弦は弦番号が大きくなるほど太くなります。
弦が太くなると、弦の反発力が増すため、曲げたときに元に戻る様子を見れば何弦なのかがわかるのです。
真ん中の方を曲げると音に影響があるかもしれないので、端の方を軽く曲げてみてください。
元に戻る速さが速いほうが弦番号の大きい弦、遅い方が弦番号の小さい弦です。
また、そもそも曲げたときの感触でもわかるかもしれません。
ブリッジに通したときの感触で区別する
ブリッジに通したときの感触で区別する方法もあります。
同じブリッジの穴に弦を通し、どれくらい遊びがあるか弦を動かして確かめてみてください。
より遊びが大きい方が細い弦です。
重さで区別する
弦は太ければ太いほど重くなります。
このため、重さを計測すれば弦番号が区別可能です。
ただ、すべての弦が同じ長さとは限らないため、この手が100%使えるとは限りません。
また、ナイロン弦の場合は非常に軽いため、精度の高いはかりが必要になる可能性もあります。
弦番号の区別のためさまざまな工夫をする弦メーカー
弦メーカー側もユーザーが弦番号を容易に区別できるよう、さまざまな工夫をおこなっています。
一番多いのは弦ごとに異なるスリーブに入れるというものでしょう。
また、ダダリオやラベラは各弦にラベルやサイコロをつけています。
弦の端に色をつけるというのもよく使われる手で、ハナバッハの低価格製品や、ノブロック、オアシスはこのパターンです。
一方、アクイーラのようにすべての弦を1つのパッケージに入れて何の印もつけないというストロングスタイルなメーカーもあります。
いずれにせよ、恒久的に弦番号を示し続ける方法は今のところなく、困ったときには自分で区別するしかないでしょう。
最悪弦が切れて楽器を傷つける可能性も、弦番号の判断は慎重に
間違った弦番号の弦を張ってチューニングをした場合、テンションが高すぎて最悪の場合弦が切れる可能性があります。
切れた弦が楽器に当たり、傷がつくかもしれません。
弦番号がわからなくなったときでも適当に張るのではなく、慎重に区別をしてから張ることをおすすめします。