弦の評価: ラベラ 900-B エリート ブラックナイロン&ゴールデンアロイポリッシュ(La Bella Elite 900-B Black Nylon & Golden Alloy Polished)

3.5
ラベラ 900-B エリート ブラックナイロン&ゴールデンアロイポリッシュ
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クラシックギターの弦というと、高音弦は透明から白色、低音弦は銀色というのが一般的かと思います。今回試す弦はその常識から離れた色となっています。果たしてどのような音がするのでしょうか。

さまざまな素材が使われるラベラのエリートシリーズ

ラベラは1640年代創業の超老舗弦メーカーです。

クラシックギター向けにもさまざまな弦を販売していますが、そのなかでもエリートシリーズはさまざまな素材をラインナップしたシリーズです。

具体的には以下のようになっています。

型番高音弦低音弦
427クリアナイロン銀メッキ
850ゴールドナイロンゴールドアロイ
850Bブラックナイロンゴールドアロイ
900ゴールドナイロンゴールドアロイ(ポリッシュ)
900Bブラックナイロンゴールドアロイ(ポリッシュ)

今回試すのは、ブラックナイロン&ゴールドアロイ(ポリッシュ)の900-Bです。

結構強烈な見た目

ラベラ 900-B エリート ブラックナイロン&ゴールデンアロイポリッシュ

パッケージは空気を遮断するプラスチック素材です。見た目的にはクラシックギター弦とアコースティックギター弦の中間くらいのデザインでしょうか。

以前レビューしたラベラ・スイートワンと同じように、弦は1つの紙エンベロープにまとまっています。バラ弦売りがないパターンでしょうか。

エンベロープの中身がこちら。ブラックナイロンは、少し黒みがかった半透明くらいかと思いきや、がっつり真っ黒でした。低音弦もしっかり金色で、クラシックギター用弦とは思えない見た目です。

ラベラらしく、1つ1つの弦に弦番号を示すサイコロがついているのが好印象です。

普通の見た目の弦と並べてみたのがこちら。やっぱり独特です。

張ってみると、低音弦よりも高音弦の真っ黒な見た目に違和感を覚えます。

低音弦は研磨弦のため、非常に触り心地が滑らかです。

丸くて柔らかい音の低音弦

まず、金色の低音弦から。

普通のクラシックギター弦のような金属的な音がせず、丸くて柔らかい音が出ます。しっかりとした音ではあるのですが、主張が少なく、伴奏には非常に適した音質のように思います。

また、研磨弦のため、指と弦が擦れ合う音がほとんどしないです。右手左手ともに引っ掛かりが少なく、弾きやすいと感じる人も多いのではないでしょうか。

低音弦が研磨されている弦は一般に高価ですが、この900Bは割と安いので使いやすそうです。

テンション表記はありませんが、ノーマルよりもちょっと強めかな?という気がします。これは素材によるものかもしれません。

ふくよかによく鳴る高音弦

真っ黒な見た目の高音弦は、透明なナイロンのものよりもふくよかに鳴る気がします。

低音弦の丸さと相まって、なかなか癒される音質です。

ただ、ぼやけた音というわけではなく、しっかりと芯があります

ブラックナイロンは最近はあまり人気がありませんが、意外といいのでは?と思わせてくれました。

張りはちょっと強めであると感じました。

丸く柔らかく、癒される音質を求める人におすすめ

今回試したラベラ・エリート 900Bは、低音、高音ともに柔らかい音質で、癒される音を求める人におすすめです。

また、低音の研磨弦の感触は、一度は試してほしい新感覚でした。

日本ではそれほど入手性がよくありませんが、サウンドハウスで安く簡単に買えますので、試してみてはいかがでしょうか。

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