以前桜井RFを使っていたころはカーボン弦はあまりあわないなあぁ、と感じていたのですがハウザーIII世になったらどうか?と思って試してみました。コンクールに出場するギタリストが多く使っているというノブロックのカーボン弦です。
以下の記事で本サイトの弦のレビュー(70種類以上)や感想、情報記事をまとめています:
Actives + CXカーボンの組み合わせ
ノブロックの弦はサバレスと同じく、低音弦と高音弦にシリーズがあり、それらの組み合わせをセット弦として販売しています。
今回購入したのは低音弦がActives Double Silver、高音弦がCXカーボン、テンションがミディアムの300ADCというセットです。
ノブロックにはさまざまな高音弦と低音弦のバリエーションがありますので、こちらの記事を参照ください:
ノブロックは日本ではあまりメジャーではありませんが、海外ではコンクールに出場するギタリストが多く使っているといいます。
特に有名なのが今回使用するCXカーボンで、カーボン弦なのに柔らかい音がすると評判です。
私は以前400ADCという1つテンションが上のセットを試したのですが、テンションが高すぎて途中で諦めました:
今回はギターが変わったこともあり、テンションを1つ落として再チャレンジです。
すべての弦が1まとめだけど区別しやすい
パッケージ裏には弦の特徴が書かれています:
これによるとノブロック 300ADCの特徴は、
- 低音弦:輝かしい・クリア
- 高音弦:輝かしい・よく歌う
というものだそうです。
どちらも輝かしいということで、ステージ映えする弦といえそうです。
弦は個包装ではなく、すべての弦が1まとめになって包装されています:
ただ、2弦と5弦の端に赤い印がついているため、区別はしやすいです:
弦をほどいていくとバラバラになってしまうのはちょっとやっかいですが、コストダウンのためでしょうか。
低音弦の端は相変わらずループになっています:
以前ノブロックに問い合わせたところによると、このループは製造上のものだそうで、切って使うのが正解です。というか、切らないとブリッジの穴やペグの穴に通りません。
見た目的には普通の弦でした。
カーボン弦にしては柔らかいCXカーボン
まず高音弦のCXカーボンについてですが、うたい文句通り非常に輝かしいです。
鋭い音が前に勢いよく飛びだしていくイメージで、音量が大きく、ダイナミックレンジを広く使えるようになります。
柔らかいという噂については、カーボン弦に「しては」柔らかい印象を受けました。
サバレスのアリアンスなどに比べれば柔らかいですが、ナイロン弦に比べればやはり金属的な印象は否めません。
ナイロン弦ならこれくらいの角度や強さで弾いても大丈夫、と思って弾いたらキンキンした音になるということが良くあります。
ただ、音質の変化はつけやすく、ダイナミックレンジの広さも相まって「よく歌う」というメーカーが紹介している特徴はまさにその通りだといえます。
前回400ADCでギブアップしたテンションについては、300ADCもやはりテンションが高いです。
正確には、テンション自体はそれほどでもないのですが、弦の柔軟性が少ないために張りを強く感じます。
楽器が変わったこともあり、私としては300ADCなら十分弾ける範囲のテンションだと感じました。
ハウザーIII世との相性も意外と悪くないと思っていたら、海外のギターショップサイトでハウザーにCXカーボンを張って売っている店がありました。
カーボン弦はクリアな音がするので、実はハウザーと相性がよいのかもしれません。
カーボン弦っぽい音がする低音弦
同じく輝かしいという評判の低音弦は、確かに張ってすぐは金属的な音が強く出て輝かしい印象を受けました。
ただ、その後は徐々に金属的な音が落ち着き、クリアな音の印象のほうが強くなります。また、高音弦と同じく太い音というよりは前に鋭い音が出る弦です。
この低音弦、なんとなくカーボン弦っぽい音がすると思ったのですが、実は芯線がナイロンとカーボンのコンポジットでできています。
そりゃカーボン弦っぽい音がするよね、という感じです。
それだけに高音弦のCXカーボンとの相性は抜群で、全体としてダイナミックレンジを広く取れ現代的な演奏ができるでしょう。
遠くまで音を届けたいならこのセット
ノブロックの300ADCを使ってみて、ギターの音を遠くまでしっかりと音を届けたい方におすすめのセットだと感じました。
コンクールや発表会、コンサートなど音量が求められる場面で頼りになる存在といえそうです。
日本では入手性が悪いのが難点ですが、一部の店では買えますし、海外通販も可能です:
また、クロサワ楽器で一部の弦が買えるようです:
ギターにもっと音量が欲しい方、カーボン弦の音はキンキンと金属的すぎると感じている方はぜひ試してみてください。