形あるものはすべて壊れ、楽器もいつかは使えなくなります。そんな使えなくなった楽器や楽器の部品を使い、インテリアに生まれ変わらせるプロジェクトを島村楽器がスタートしました。
捨てられる楽器をインテリアに生まれ変わらせる
このプロジェクトは「楽器アップサイクルプロジェクト」と呼ばれています。
島村楽器が客から預かった廃棄楽器や、学校から廃棄依頼を受けた楽器を集め、「upcycle interior(アップサイクル インテリア)」という団体でインテリアに生まれ変わらせるというものです。
たとえば、サックスはテーブルに。
オーボエはライトスタンドに。
フルートもライトスタンドに。
このように捨てられるはずだった楽器をインテリアに生まれ変わらせることで、持続可能な社会に貢献するのが目的です。
利益は音楽教育現場への楽器寄贈へ
このプロジェクトで得られた利益は、楽器を音楽教育現場へ贈るための資金にするそうです。
未来の音楽業界の担い手となる子どもや若い世代が楽器に触れる機会を増やし、音楽業界の発展にもつながりそうです。
「ツムグアップサイクル」としてすでに楽天市場で販売中
このプロジェクトから生まれたインテリアは「ツムグアップサイクル」というブランドですでに販売中です。
たとえば、フルート照明、クラリネット照明、トランペット照明といったインテリアが売られています。
これらは1万円ほどですが、サックスで作ったテーブルは6万円ほどします。
廃棄される楽器を使っているの高い、という気もしますが、地球環境を守るという意味や、利益を使って子どもたちに楽器を届けてくれるという意味を考えると、高くはないのかもしれません。
ギターをリサイクルする方法はないのか?
現在売られているインテリアは管楽器から生まれたものばかりであり、ギターを含めた弦楽器を使ったものはありません。
ギターは大きすぎてインテリアとしては使いづらいのでしょうか。
木目を生かしてボディ部分だけでもテーブルなどに使えるとおしゃれだと思うのですが。
海外ではダダリオが弦のリサイクルプロジェクトをおこなうなど、持続可能な社会を目指す取り組みは色々とおこなわれています。
日本のギター業界も積極的にSDGsに貢献してほしいものです。