ギターを弾くのに欠かせないチューナーですが、一般的に高機能なものは高価です。そんななか登場した「Cherub WST-905Li」は充電式なのに安い、魅力的なチューナーとなっています。また、「CPSチューニング」という気になるモードも持っているようです。
おすすめのギター用チューナーについては以下の記事でまとめています:
USBで充電するCherub WST-905Li
Cherub WST-905Liは、バッテリーを内蔵しUSBで充電できるチューナーです。
一般的なチューナーは電池で動作するためランニングコストがかかりますが、バッテリー内蔵ならランニングコストを大きく抑えられます。
連続使用時間は4時間と十分です。長い練習であっても、ずっとチューナーをつけっぱなしにする必要はないため、これだけ持てば十分ではないでしょうか。
オートパワーオフ機能もあるため、うっかり切り忘れる心配もありません。
±1セントの高精度チューナー
チューナーとして重要な精度は、±1セントと十分な精度を誇ります。
さすがにPolytune ClipやUnitune Clipのような±0.02セントの精度は持ちませんが、一般的な利用であれば十分でしょう。
予算が許せばPolytune ClipやUnitune Clipもおすすめです。こちらのレビュー記事を参照ください:
基準ピッチも430Hzから450Hzまで1Hzごとに変えられます。
「CPSチューニング」モードを搭載
私がこのチューナーで一番気になったのは、「CPSチューニング」モードの存在です。
これはJames Taylor氏にインスパイアされて開発されたチューニングモードであり、各弦のチューニングを通常のチューニングからわざとずらして調弦します:
弦番号 | 調整値 |
1弦 | -3セント |
2弦 | -6セント |
3弦 | -4セント |
4弦 | -8セント |
5弦 | -10セント |
6弦 | -12セント |
ギターは平均律でチューニングされる楽器なのですが、平均律には和音によっては響きが濁るという特性があります。
平均律や純正律の詳細についてはこちらの記事を参照ください:
CPSチューニングはわざと調弦を平均律からずらすことで、よりよい響きを狙っているのでしょう。
通常のチューナーでも上記のようにチューニングをずらせばCPSチューニングの効果を体験できますが、なかなか面倒そうです。
バッテリー込みで34gと持ち運びやすい
バッテリーを内蔵しているにもかかわらず、WST-905Liの重さはわずか34gです。
これだけ軽ければギターケースやかばんのなかに気軽に入れて持ち歩けるでしょう。
実売価格は3,000円未満
これだけ機能が充実しながら、WST-905Liは実売で3,000円未満で販売されています。
もっと安いチューナーもありますが、電池交換不要であることを考えると長期間使うとこちらのほうがお得かもしれません。
電池のランニングコストがもったいないと考えていた方や、CPSチューニングに興味がある方は試してみてはいかがでしょうか。