昔からのクラシックギター弾きなら、一度はゲバ(GEWA)ケースに憧れを抱いたことがあるのではないでしょうか。海外製の高級ギターを買ってゲバケースに入れたいと思ったことが一度はあるはずです。クラシックギター用のゲバケースは最近日本で見かけませんが、本国ドイツでは進化を遂げていました。
クラシックギター用ケースについてはこちらの記事でさまざまな製品を比較しています:
高級ケースの代名詞だったゲバケース
ゲバ(GEWA)はドイツの楽器用バッグおよびケースメーカーであり、ギターだけでなくバイオリン、管楽器、ドラム、キーボードなど、さまざまな楽器向けのケースを製造しています。
クラシックギター用ケースは昔は現代ギターの広告にも出ていたほどでしたが、代理店が撤退したのか現在はまったく見ない状態になっています。
昔からクラシックギターを弾いている人は、いつかはゲバケースに高級ギターを入れるという夢を持ったことがあるのではないでしょうか。
ドイツ製らしく機能美にあふれていて丈夫という印象です。
時代に合わせた進化を遂げていたゲバケース
そんなゲバケースですが、本国ドイツではクラシックギター向けケースも時代に合わせて進化していました。
気になったものをいくつか紹介したいと思います。日本で手に入るケースとの比較は、こちらの記事を参考にしてください。
GEWA GUITAR CASE MASTERPIECES DE LUXE CLASSICAL GUITAR
100%カーボン製のクラシックギターケースです。
重さは2.8kgとまずまず軽量といえるでしょう。
手縫いの革製ハンドル、高級ベルベットの裏地、ドイツ製の頑丈なロックなど、ゲバらしいこだわりがあふれています。
お値段は910ユーロなので、日本円で12万円ほどでしょうか。日本に輸入された15万円は超えそうです。
ゲバによる紹介動画はこちらから見ることができます。
GEWA GUITAR CASE AIR 3.3 CLASSIC
こちらはサーモシェル(thermo-shell)という特別に開発された素材を使ったケースです。見た目は樹脂製ケースに似ています。
熱伝導率が非常に低く、わずか0.025W/mKなのだとか。ちなみに、断熱材として使われる発泡スチロールはものにもよりますが、0.03WmKや0.04WmKといった値です。
また、特許取得のサスペンションシステムが付いており、さまざまな形のギターにピッタリフィットさせることができます。
こちらもゲバによる動画が公開中です:
価格は7万円ほどで販売されていました。日本に輸入されたら10万円超えでしょうね。
PURE GEWA GUITAR CASES FX LIGHT WEIGHT SOFTCASE
ゲバのセミハードケースです。
スーパーライトケースのように発泡スチロールを使ったケースです。
しかしながら、ゲバらしく防御力を重視しており、楽器の前後に合板を入れています。
その分重いのかと思いきや、出荷重量を2.5kgとしている店があり、それほどでもないようです。
お値段は8,000円ほどとかなりリーズナブルでした。
PURE GEWA GUITAR CASES FX WOOD
伝統的な木製シェルのケースも販売されています。
5mm厚の木製シェル、15mm厚の内装パッドなど、防御力を重視した作りです。
価格は12,000円ほどとこちらもリーズナブルでした。
黒系の色しかないのがゲバらしい
ここで紹介したクラシックギターケース、カラーバリエーションが黒系しかありません。
さすが質実剛健のゲバケースだと感じました。
今後日本に入ってくるかはわかりませんが、最近のやたらと明るい色のケースに嫌気がさしている人にとっては良い選択肢になりそうですし、この機能美にあこがれる人もいるでしょう。
どれだけ需要があるかはわかりませんが、また日本市場に上陸してほしいものです。