楽譜というのは時に厄介なものです。特にコピー譜はペラペラですぐに破れたり曲がったりします。かといってファイリングすると指導内容や指示を書き込むときに不便。そんな時は楽譜ファイルを使うと便利です。
譜面台にそのまま載せると譜めくりが面倒で、しょっちゅう落ちるコピー譜
楽譜の原本をきれいなままとっておきたかったり、合奏や重奏の時にはコピー譜を利用することもよくあること思います。また、元の楽譜がぶ厚くて重すぎるときにもコピー譜は便利です。
しかしながら、コピー譜は譜面台にそのまま載せると譜めくりが面倒です。元の楽譜であれば一回めくればいいだけですが、コピー譜の場合はA4であれば2回めくる必要がありますし、A3でも譜面を後ろに回すのが面倒です。
急いで譜めくりしようと思ったら落としてしまったということもよくあります。
ちょっとしたことではありますが、楽しく演奏しているときには結構なストレスです。
ポケット式のファイルだと書き込みが面倒、貼り付け式だと取り外せない
そこで、コピー譜をポケット式のファイルに入れるということが良くあります。この場合、不捲りの問題は解消されますが、今度は譜面に何かを書き込むときにやっかいです。
特にコピー譜が活躍する合奏や重奏の場面では皆で同じ指示を守るのが重要であり、書き込む機会が良くあります。
かといって、スクラップブックのように貼り付けてしまうとはがすことができなくなってしまいます。
楽譜専用ファイルで快適にコピー譜を使おう
そこで活躍するのが楽譜専用の楽譜ファイルです。
周囲3点のみで保持するのでそのまま書き込める
楽譜ファイルの特徴は、まず、楽譜を周囲3点のみで保持するのでそのまま書き込めるという点です。
こちらの写真のように、楽譜を周囲3辺からおさえるだけの収納方法になっています。
このため、楽譜に何かを書き込むときに邪魔になりません。
また、合奏や重奏を行うときには近くに机がないことも多く、コピー譜に何かを書くのが難しかったりします。楽譜ファイルならしっかりとした表紙があり、譜面台に置いたままそのまま書き込むことが可能です。
重要な指示や、レッスンでの指導内容をしっかりとメモしておくことは大事ですが、それが楽譜の収納方法によって妨げられると本末転倒です。
リングで製本されているのでめくりやすい
楽譜ファイルはリングで製本されています。
普通の本や楽譜のように製本されてしまうと、ぶ厚くなった時におさえておかないと開きっぱなしにできません。
楽譜ファイルのようにリング方式になっていると勝手に閉じることがなく、安定して使えます。
防水で丈夫な表紙
コピー譜は曲がりやすいため、カバンの中に適当に入れておくとすぐに破れたり曲がったりします。また、雨が降った時には印刷がにじんでしまうことも。
楽譜ファイルの表紙と裏表紙は防水かつ丈夫な素材でできています。このため、カバンの中に入れておいても破れたり曲がったりしませんし、少々の雨は平気です。もちろん、土砂降りの雨で横から水が入ればだめですが、それでも耐久性はグッと上がります。
そのままステージでも使える
楽譜ファイルは非常にシンプルな見た目のため、そのままステージ上で使っても違和感がありません。
また、ポケット方式だと照明が反射して見づらくなりますが、楽譜ファイルは周囲3辺しかおさえられていないので、強い照明の下でもしっかりと楽譜が見えます。
再利用も簡単
スクラップブック方式のように貼り付けていませんし、封筒方式のように取り出しづらいこともないので、使い終わった楽譜は簡単に取り出すことができ、また新たな楽譜で再利用できます。
もちろんそのまま保存することもできますので、使い勝手がいいです。
おすすめはRaku-fu(ラクフ)
楽譜ファイルにもいろいろあるのですが、おすすめはRaku-fuと呼ばれる製品です。
kw=”Raku-fu”]このRaku-fu、楽譜を2枚見開きにするだけでなく、A4を4枚見開きで使えます(A3なら2枚):
楽譜は時に2ページに収まらず、3ページ以上になることがありますのでこれはありがたいです。
また、楽譜が増えて入りきらなくなった時のためにリフィルが用意されており、ページ数を増やすことも可能です。A4 2枚のものとA3 2枚のものがあります:
リフィルが使えるということは当然取り外しもできるので、必要に応じて楽譜の入れ替えが可能です。
こちらに紹介動画があります:
楽譜を持ち運ぶ機会があるすべての人へ
楽譜の使い方は普通の本や雑誌、新聞記事とは違うため、それらに適したものを使ってもうまくいきません。
楽譜を使うことを前提に作られた楽譜ファイルならイライラすることも減り、音楽を楽しむ機会が増えることでしょう。
あとは自分の腕を磨くだけ、です。