プロアルテ、オーガスチンが2018年に相次いで値上げ、昔から比べるとかなりの値上げに

プロアルテ カーボン ノーマル(EJ45FF)のパッケージ表
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プロアルテやオーガスチンといえば、一昔前は値段が安くて音が良いという定番の弦でした。

それが、続々と値上げしてだんだんと高く。。。

愛好家にとっては残念な限りです。

今回約1割値上げしたプロアルテ、でも累計では結構な値上げ

ダダリオのプロアルテは全体的に約1割ほど値上げしています。

1割くらいならなんとか、と思いますが、2013年から比べるとかなりの値上げとなっているんです。

代表的な弦の2013/5/1以前からのセット弦の値上げをまとめると以下のようになります:

モデル 2013/5/1以前 2013/5/1改訂 2014/3/10改訂 2014/12/1改訂 2015/8/1改訂 2018/5/1改訂
EJ-45 2,100円 2,310円 2,520円 2,808円 3,132円 3,456円
EJ-45TT(ダイナコア) 3,150円 3,570円 3,780円 4,104円 4,644円 5,076円
EJ-45FF(カーボン) 4,860円 5,292円
EJ-45C(コンポジット) 3,150円 3,360円 3,570円 3,888円 4,320円 4,644円
EXP45(低音コーティング) 2,484円 2,484円 2,484円 2,484円 2,808円 2,808円

(※テンションが異なるものも同じ値段です。)

この表を見てわかるのは、5年間でほとんどのモデルが価格が1.6倍以上に高騰しているということです。1回1回の値上げは1割とか2割なのですが、積もり積もってすごいことに。。。

その理由が毎回判を押したように「原材料費の高騰、為替の変動」となっています。確かに影響はあるんでしょうが、一度だって値下げしたことがないのが怪しいです。また、なぜかEXP45は5年前から2割も値上げしていません。この結果、EXP45が定価ベースでは一番安い弦に。この弦だけ材料費と為替の影響を受けない理由が何かあるんですかね?

ちなみに、本場アメリカのEJ-45の定価は16.05ドルだそうで、約1,700円といったところです。この価格差はどこから生まれるんでしょうね?

プロアルテの各モデルについての詳細は、以下を参照ください:

https://cooksealphoto.com/post-266/

3割ほど値上げするオーガスチン

一方、オーガスチンは一気に3割ほど値上げします。セット弦の値上げは以下の表のようになっています。

モデル 2018/7/5以前 2018/7/5改訂
1,350円 1,728円
1,555円 1,944円
1,760円 2,160円
リーガル赤 1,760円 2,160円
リーガル青 1,966円 2,376円
インペリアル赤 1,836円 2,311円
インペリアル青 2,041円 2,527円

調べた限りでは最近の値上げはありませんでしたし、感覚的にもこれくらいの価格だった気がします。

それが一気に2,3割ほど値上げ。。。かなり痛いです。

愛好家が減っていることや新しい弦の台頭も一因?

何の根拠もない予想ですが、日本でクラシックギターを弾いている人が減っているのも一因かもしれません。

昔のギターブームの時は良かったかもしれませんが、今やそれほどの人数はなく、弦自体数が出ないのかもしれません。

量産ギターで人気だった松岡も倒産しましたし。。。

薄利多売のものでしょうから、人が減ればそれだけ値上げしていくのでしょう。

また、プロアルテやオーガスチンが定番であった時代から、他の新しい弦が人気になっているのも一因かもしれません。

昔はとにかくプロアルテを張っておけばいいといわれていましたが、特にサバレスのカンティーガは大人気になっている印象があります。オーガスチンはともかく、プロアルテはだんだん影が薄くなっているような気もします。

クラシックギターを弾いている以上、弦は交換しなくてはいけないので、安く済むに越したことはありません。これ以上高くなるようであれば個人輸入とかも考えたほうが良いのだろうか。。。

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