クラシックギター専業弦メーカーとして頑張るハナバッハから新たなハイエンド弦が発売されました。1869という名前のこの弦、どのあたりが特徴なのでしょうか?
ハナバッハ創業の年を冠したフラッグシップ弦
この1869という名前は年号のように思えますがまさにその通りで、ハナバッハの会社を創業した年なのだそうです。
そんな重要な名前を付けるからにはかなりの気合が入った弦なのでしょう。
Anniversaryとも付けられており、ハナバッハ創業150周年を記念する弦のようです。
ハイテクマルチフィラメント芯線に2重のメッキを施した低音弦
低音弦にはハイテクマルチフィラメント芯線を使用しているそうです。これはエクスクルーシヴに使われているものと同じなのだそうです。私も使ってみましたがピュアな音がして良い弦でした:
これに銅線を巻き、純銀のメッキを施した後、さらに24カラットゴールドのメッキを施したのが1869の低音弦になります。2重のメッキというのはあまり聞いたことがありません。
純金のメッキなので錆びずに長持ちすることが期待されます。また、暖かみのある音がするのではないでしょうか。
見た目としてはこんな感じだそうです:
まさに金色、ですね。
金色のカーボン弦を使った高音弦
一方、高音弦には金色のカーボン弦を使っています。これはハナバッハのゴールデンに使われているのと同じだそうです。
丸みがありながら輝きのある音が出るのだとか。
上の写真の下の方に写っているのが高音弦。確かにこれも金色です。百式?
2テンションのバリエーション、バラ弦もあり
セットとしてはミディアムハイテンションとかハイテンションの2種類が売られるそうです。
そしてバラ弦でも売られるようなので期待ができます。
意外とエクスクルーシヴと値段が変わらない?
これだけ豪勢だと気になるのが価格。
海外の通販サイトで調べたところ、セット弦価格で、
- エクスクルーシヴ: 36.08ドル
- 1869: 36.99ドル
という価格でした。
意外と違わないな、というのが正直な感想です。低音弦には24カラットゴールドとか純銀を使い、高音弦にはカーボン弦を使っているのでもっと高くてもいいのかと思います。
そういう意味ではお買い得ですが、絶対値が高いのでおいそれとは手が出ませんね。。。
日本での価格は不明です。代理店がそのうち発表するでしょうが、できれば変に高い価格にはしないでほしいなぁ。
また1つ魅力的な弦が増えた
1869の登場によりまた1つ魅力的な弦が増えました。まだまだクラシックギターの弦には工夫の余地があるのだなと感じさせてくれます。
日本にいつ入ってくるのかわかりませんが、ぜひ試してみたいです。