クラシックギター用の足台や支持具の記事は以下のまとめ記事を参照ください:
ダイナレットといえばクラシックギターの支持具として昔からあるものの1つ。楽器を傷つける心配が無いため、重宝しているという方も多いことでしょう。ただ、非常にかさばるため、持ち運びに不便なのが難点。そんななか、空気で膨らませることができるダイナレット型のギター支持具が登場しました。
空気で膨らませるタイプのギター支持具
この支持具は「Flatsons FA-80A」という製品です。
特徴は、空気を入れて膨らませて使うという点。
空気を入れなければ小さくなるので、持ち運びが苦になりません。
一方、空気を入れればダイナレットのような形になり、ギターを傷つけることなく、足台を使わずにクラシックギターを演奏することができます。
中身が空気ということで、軽さも自慢であり、重さは50gだそうです。
目からうろこというか、なかなか面白い発想のギター支持具です。
ポンプ内蔵で膨らませるのが簡単
どうやってこのFA-80Aを膨らませるのかというと、ポンプボタンが内蔵されており、これを押すことで空気が入ります。
50回程度押すとパンパンに膨れるそうです。
口で空気を入れるのはつらいし衛生的のも心配ですし、別途ポンプが必要となると持ち運びにやっかいですが、本体にポンプが内蔵されているというのは便利です。
スエード調で摩擦に強い生地
本体はスエード調の生地でできています。
摩擦に強く、耐久性があるため長寿命だそうです。
ダイナレットは皮製(合皮?)でしたが、それに比べると手触りは良さそうです。
ギターピローや枕としても使用可能
このFA-80Aは、ギターのメンテナンスの時に役に立つギターピローとしても使用できる点を利点として挙げています。
確かに、メンテナンスをするときにはヘッド側を立てたいときがあるんですよね。
さらに、旅行の時に簡易枕としても使用できるそうです。こちらはなんともコメントのしようがありませんが、いざというときに役に立つ、かな?
価格は2,410円、ダイナレットよりリーズナブル
このFA-80Aは現在、Amazonで2,410円で売られています。
ダイナレットは大が7,900円、小が7,500円ですので、かなり安いです。
欠点は、ダイナレットと同じく、調整があまりきかないところでしょうか。置き方や角度である程度は調節できそうですが、少しは自分を支持具に合わせる必要があるかもしれません。
繊細なセラック塗装の楽器を使っていて、吸盤や万力を使う支持具は使いたくないけど、足台もやめたいという方には選択肢の1つになるのではないでしょうか。