自分や他の人の演奏を録音して聴くのは非常にいい練習になります。後から冷静に客観的に聴くことでその演奏の良いところ、悪いところを分析でき、自分の足りないところにフィードバックできます。IK Multimediaから発売されるiRig Mic Cast 2とiRig Mic Cast HDは手軽にスマホで高音質に録音ができる製品です。
(追記): スマホでクラックギターの演奏を良い音でとれるマイクをまとめました。
スマホに磁石で固定できるので手軽
このiRig Mic Cast/Cast HDの良いところは手軽なところです。
使うときのイメージはこんな感じです。
スマホとはケーブル1本で接続します。iPhoneでもAndroidでもOKですし、タブレットとも接続できます。最近のスマホにはそもそもイヤホン/マイク端子がないものも多いですが、この方式ならほぼすべてのスマホで使用可能です。
どうやってスマホと固定しているかというと、磁石で固定しています。
こんな感じでスマホに磁石でくっつくシートを取り付けます。磁石は強く、ケースを使っていても問題ありません。
超小型で持ち運びに便利
サイズは 50 x 27 x 24 mmという超小型サイズです。重量も23g/25gと軽く、まったく苦になりません。
この手のマイクは小さくて軽くても変な形をしていて持ち運びに気を使ったりすることもありますが、この形なら気軽に持ち歩けそうです。
アプリに依存せず使える、専用動画/音声編集アプリ「iRig Recorder」も付属
この製品はどのアプリを使っても動作するように設計されています。このため、普段使っているアプリを使って録音すればそのまま高音質で録音できます。
もちろん動画と一緒に録音することもできますので、YouTube等へのアップロードも便利です。
また、無料で使える専用の動画/音声編集アプリ iRig Recorder も付属しています(iPhone版/Android版)。
編集を行うのにいちいちパソコンにデータを移すのは面倒ですが、このアプリを使えばスマホだけで簡単に編集まで完結できます。
iRig Mic Cast HDはさらに高音質
2つの製品はほぼ同機能ですが、iRig Mic Cast 2に対してiRig Mic Cast HDは高音質版という位置づけです。
具体的には、
- 24-bit/96kHzコンバーターによる透明なサウンド。
- 金薄膜処理された高品位なコンデンサー・カプセルを2基搭載。
というところが差別化ポイントとなっています。ハイレゾでの録音ができるということですね。
その分価格は高くなっており、iRig Mic Cast 2が市場想定価格が7,000円なのに対してiRig Mic Cast HDは14,000円と倍になっています。
発売は2019年11月、録音が変わると練習も変わる
これら2つの製品はどちらも2019年11月に発売予定です。
ギターという楽器は録音が非常に難しい楽器といわれています。スマホのマイクは音声を主に考えて設計されており、楽器の録音には適していません。
特に、録音のボリュームを自動的に買える機能がやっかいで、音量がころころ変わったり、大きな音が割れたりします。
自分や他人の演奏を冷静に、客観的に分析するというのは練習にとって重要ですが、そのためにはスマホのマイクでは不十分です。ぜひともこういったマイクを使ってみましょう。