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ギターの管理に欠かせない要素の1つが湿度の維持です。低すぎる湿度も高すぎる湿度も楽器には悪影響を及ぼします。シャープが新たな調湿剤「TEKIjuN(適潤)」を発表し、ギタリストに期待してほしいとツイートしました。
ギターのメンテナンスに関してはこちらの記事も参照ください:
目標湿度に調節可能な調湿剤
TEKIjuN(適潤)の特徴は、固形状のものとして世界で初めて、密閉された空間を目標湿度に保つことができるという点です。
たとえばギターなどの楽器やカメラは40%~50%、野菜や果物の場合は80%~90%など、用途に応じて目標湿度を変えることができます。
シャープによる実験結果も公表されており、外気の湿度が大きく湿度変化しているのに対し、 TEKIjuN(適潤) を使った場合はしっかりと目標湿度を保っているようです。
湿度による楽器への影響についてはこちらの記事も参照ください:
楽器用の製品が登場しそう、シャープもギタリストにTwitterで呼びかけ
TEKIjuN(適潤) には2種類の形態が存在します。
- ビーズ型: 湿度制御性に優れる、小さな空間に入れやすい
- シート型: 吸放湿速度に優れる、軽くて薄い
このうちビーズ型は楽器ケースにも適しているとされ、シャープはギターケースの絵を使ってギターにも適していることをアピールしています。
さらに、シャープはTwitter上で以下のようにバイオリスニストとギタリストに呼びかけており、楽器用の製品の登場が期待できそうです。
懸念は価格と持続時間
楽器用として大々的にアピールされていることで期待できる TEKIjuN(適潤)ですが、懸念は価格と持続時間でしょうか。
新しい製品だけに、既存のシリカゲルなどを使ったものに比べて価格面でどれくらい差があるのか気になります。
また、楽器ケースに入れた場合、どの程度効果が持続するかも重要です。シリカゲルの場合、夏の湿度が高い時期は頻繁に電子レンジなどで頻繁に放湿する必要があり、この手間を解消してくれるとありがたいです。
また、私はB型シリカゲルを使ったDr Dryを楽器ケースに入れていますが、これもケース内の湿度を一定に保てます。
シャープはTEKIjuN(適潤)について、前述の通り「固形状のものとして世界で初めて、密閉された空間を目標湿度に保つことができる」としていますが、B型シリカゲルでもでているので、これと何が違うかも気になるところです。
いずれにせよ、選択肢が増えることは良いことです。早く市場に出回ることを期待したいと思います。