ギターケースの内側は普段は目立ちませんが、だんだんと汚れがたまってきます。時にはケースにカビが生えたり中のチリのせいでギターに傷がつくことも。しっかりと掃除したいものです。
クラシックギターのメンテナンスに関する記事は以下の記事にまとめてあります:
定期的に陰干しする
まず、ギターケースは定期的に陰干しをしてやる必要があります。
ケースの中には徐々に湿気がたまっていきます。湿気があまりにもたまるとカビが生えてきます。
ケースだけならいいのですが、それがギターについてしまうことも。。。こうなると元に戻すのは困難です。
直射日光はあまり良くないので陰干しの方がいいかと思います。カーボンケースに使われているカーボンは使われている接着剤が日光に弱いです。また、セミハードケースの発泡スチロールも日光で劣化しますので、ギターケースは基本的に直射日光で干さない方がいいかと思います。
定期的に陰干しするのに加えて、普段からケース内に湿度調整剤を入れておくと安心です。
内側のほこりをとる
時々ケースの内側のほこりを取るのも重要です。
空気中のほこりの中には硬い物質もふくまれています。こういったものがたまってくると、せっかくケースにしまったのに逆に傷がつく結果となります。
ケースを裏返してたたく
ケースは普段はさかさまにしないものなので、裏返してたたいてやると結構ほこりやごみが落ちてきます。
目に見えないようなものもあるので、落ちたところは後から掃除しておきますよう。
掃除機をかける
ケースの内側にはまず掃除機をかけます。これにより細かいほこりをとります。
先が細くなっているアタッチメントがあればつけるとよくとれます。
起毛専用のブラシがある
ケースの内側が起毛素材のものもあるかと思います。ギターの保護にはいいのですが、毛の中にほこりやごみがたまり、掃除機では吸いきれないこともあります。
起毛素材を掃除するのに安全なのは起毛素材専用のブラシを使うことです。
このブラシは毛にひっかかったほこりをとるほか、起毛を立ち上げてふわふわにする効果もあります。
専用のブラシでなくても服用のブラシでもいいです。
コロコロだと抜けてしまう可能性も
起毛素材を掃除する一番お手軽な手はコロコロ(カーペットクリーナー)をかける方法かと思います。
この方法、確かにほこりがよくとれるのですが、同時に起毛素材の毛が抜けてしまいます。
ケースがまだ新しい時は良いのですが、古くなってくるとごっそり抜けることも。。。
このため、あまりコロコロをかけるのはおすすめしません。同様にガムテープなどのテープ系は危険です。
ギターと常に接するギターケースの内側こそ掃除すべき
ギターケースは普段は外側だけ見えており、外側の汚れや傷ばかりが気になるものです。
しかしながら、ギターケースの目的がギターを守ることである以上、ケースの内側をきれいに保っておく方がむしろ重要です。
常にきれいに保つことが結果的にギターをきれいにすることにもつながります。