普段からギターの掃除に余念がない人でもボディの中まできれいにしている人は少ないのではないでしょうか。繊細な楽器の内部を掃除するのはちょっと怖いですが、ウェーブ ハンディワイパーの取り換えシートを使うと安全かつ簡単に中の埃がとれます。
クラシックギターのメンテナンスに関する記事は以下の記事にまとめてあります:
意外とゴミがたまるギターの内部
ギターにはサウンドホールと呼ばれる穴が開いており、音がそこから出ていきます。
ということは、ギターの内部は外界と遮断されておらず、ゴミが自由に入ってくるということです。
サウンドホールはそれほど大きくないのですごい勢いでたまるというわけではありませんが、気づかないうちにゴミがたまり、綿埃が見えることもしばしばです。
掃除機のホースを突っ込むのは怖い
一番身近な掃除道具といえば掃除機です。世の中には掃除機のホースをサウンドホールから突っ込んでゴミを吸い取る人がいるようですが、私はあまりやりたくありません。
まず、繊細な楽器であるギターの内部に硬いホースを突っ込んだ時に内部の力木などをはがして壊してしまう可能性があります。
また、ギターの内部は平らではなく、力木と呼ばれる補強用の木が接着してあり凸凹しています。
この力木のところにこそ埃がたまるのですが、掃除機を突っ込んでこういった細かいところまで取るのは難しそうです。
ウェーブ ハンディワイパーの取り換えシートで掃除するのがお勧め
そこで私がやっているのがウェーブ ハンディワイパーの取り換えシートを使った方法です。
このハンディワイパーは本来下の写真の手前のように柄がついた状態で使うものです:
この写真の上に写っているのが交換用のもので、柄の先の部分を取り換えて使うことができます。
が、ギターの中を掃除するにはこの交換用の部分こそが重要です。
この交換用の部分が非常に軽くて柔らかく、どう考えてもギターを傷つけそうにありません。しかも、埃をからめとって離さない!といううたい文句通りしっかりと埃をとってくれます。
それでは以下からが掃除のやり方です。
- 輪ゴムを使ってシートを丸める
- 弦のわきからホールに入れる
- ギターの中をくまなく拭けるように動かす
- ハンディワイパーを取り出す
輪ゴムを使ってシートを丸める
このまま使っていも良いのですが、上のパッケージに写っている通り、このシートは一方が埃をとる面でもう一方は柄につけるための部分です。
ギターの内部に入れる時は全面埃をとる部分にしたいので輪ゴムを使って丸くしてやります:
単にくるっと巻いたものに輪ゴムをかけるだけです。
こちらの写真ではわざと輪ゴムを見せていますが、実際は毛足が長いので輪ゴムは見えません。したがって、ギターにも影響はありません。
弦のわきからホールに入れる
ボディの内部の掃除というと弦を全部外さないといけないだろうから面倒、と思ってるかもしれません。
このハンディワイパーを使った方法だと柔らかいので弦を外す必要もなくサウンドホールから中に入れられます。
こんな感じで押し込むと簡単に入っちゃいます:
ギターの中をくまなく拭けるように動かす
中に入ったらあとはギターを上下左右に動かして、ギターの中をくまなくハンディワイパーで拭けるようにします。
ボディの下だけでなく、表面板の下も拭くようにするのをお忘れなく。どれくらいやればいいかは、自分が満足するまで、です。
なお、この時にギターをある程度振り回すことになるかもしれませんが、どこか矢誰かにぶつけないようにご注意ください。この掃除でギターを壊すとするとここです。
ハンディワイパーは非常に柔らかくて軽いので一切音がしません。何か音がしたらそれはゴミか故障かもしれません。。。
ハンディワイパーを取り出す
ここまで終わったらあとはハンディワイパーを取り出すだけです。
このハンディワイパーの良いところは、丸めてやると程よく大きいというところです。上でも載せましたが、ホールに入れるとこんな感じになる大きさです:
小さすぎると取り出すのに苦労しそうですが、ちょうどいい大きさなので、サウンドホールの下までもっこれれば指でつまんで取り出せます。ホールを下に向けて振るとかしなくても大丈夫です。
大きすぎもしないのでギターの中をしっかり掃除できる、まさにギターのための掃除道具といっても過言ではありません。
3年間掃除しなかったギターの中の埃はどれくらいとれた?
私のギターは買ってから3年ほどで、その間ギターの中の掃除はしたことがありません。
普段はケースにしまっていて、しかもメイプルの裏板なので埃があまり目立ちません。
上が掃除前ですが、埃は見えないかと思います。
この状態のギターを上で紹介した方法で掃除した後のハンディワイパーがこちらです:
…なんか毛とか謎のゴミとかついています。ハンディワイパーのからめとる能力は優秀で、小さな埃以外にもに毛とかちょっと大きめのごみも取ってくれます。
こんなに取れるとは思っていませんでした。
埃は音を吸収するのでいい音を保ちたければボディ内部の掃除も
ギターのボディの内部は音を響かせるのが仕事です。このために硬い裏板を使っているわけですが、それなのに柔らかい埃があると音を吸収してしまいます。
定期的にボディ内部を掃除していい音を保つようにしましょう。
明らかにほこりが見える人は掃除をすると音が良くなるかもしれませんよ。少なくとも気分が良くなってギターを弾くのが楽しくなることは間違いありません。
普通の掃除にも便利なので、本体を持っていないようであればこちらも買っておくと便利です。