ギターの表面にはだんだんと汚れがたまっていき、からぶきだけでは取れなくなってきます。そんな時はギター用の洗剤を使いたいところですが、下手に使うとギターの塗装を侵してしまうことも。カルナバポリッシュは一番安全と思われる掃除用品です。
クラシックギターのメンテナンスに関する記事は以下の記事にまとめてあります:
セラック塗装にも安心して使えるポリッシュ
楽器表面の汚れ落とし、保護、艶出しのためのカルナバポリッシュです。
弱いラッカー塗装やセラック塗装に使えるポリッシュはなかなかないのですが、これは使えます。
ヤシの木が原料の植物性ワックス
「カルナバ」とはブラジルに生えている カルナバヤシ(カルナウバヤシ)というヤシの木のことです。
この木の葉の裏面に蝋(ロウ)がでるのですが、これを集めたものがカルナバワックスです。
植物性のワックスなので塗料と反応しづらく、気を使う必要があるセラックやラッカーといった繊細な塗装でも使えます。
研磨材成分が含まれていて小傷を消せる
TAURUS ARMY Carnauba Polishにはカルナバワックスに加えて研磨材成分(ポリッシュ)が含まれています。
このため、使うことで塗装の小傷を消すことができ、汚れも落とすことができます。
さすがに爪を押した後とか弦飛びの跡は消せませんが、全体的にきれいにしてくれます。
車のワックスがけと同じ手順で使う
使い方は車のワックスと同じで、布につけて楽器に薄く塗り、乾いて白くなったらふき取ります。
終わった後は楽器の輝きが出るのと、表面がツルツルになります。
単にピカピカになるだけでなく、保護膜ができるのでその後ギターに汚れや小傷がつきづらくなるのもメリットです。
薄めだけどよく使われるTAURUS ARMYと成分が濃いダダリオ
カルナバポリッシュのなかで人気なのが、TAURUS ARMYのものです:
入手性が高く、容量の割に安いのですが、実際に使ってみると水っぽくて薄いのがいまいちな点。入門として使ってみるには良いと思います。
また、普通のワックスがけではワックスの前に汚れを落としますが、TAURUS ARMYの場合もほかのポリッシュできれいにしたほうが良いでしょう。
一方、カルナバワックス成分が非常に濃くてギターがピカピカになるのがダダリオのPW-PL-02です:
こちらはPW-PL-01というカルナバポリッシュを使う前に汚れを落とす強力なポリッシュが用意されています。カルナバポリッシュと同じくセラックやラッカーにも使えて安心です。
PW-PL-03という日常使いのポリッシュも用意されています。
PW-PL-01/PW-PL-02/PW-PL-03についてはこちらの記事でレビューしています:
ピカピカで触り心地が良いギターは弾いていて気持ちが良い
カルナバポリッシュを使ったギターはピカピカになるだけでなく、さわり心地も良くなります。
ギターを弾いているときの気分が良くなり、より楽しくギターを弾けるようになると感じました。
ギターの汚れが気になる、さわり心地が良くないと感じている方は試してみてください。