エルゴプレイ(ErgoPlay)のモデルごとの違いと選び方 定番のギター支持具

クラシックギターの支持具 エルゴプレイ ギター用品

エルゴプレイといえば日本でも足台に代わるギター支持具としては人気の高い製品です。このエルゴプレイ、日本でのモデル名がわかりづらくなっているので違いとともに解説したいと思います。また、安い類似品についても紹介します。

4種類 + 左利き用のモデルが存在

エルゴプレイには元々4種類のモデルがあります。この中の3種には左利き用のモデルもあります。

まとめると以下のようになります:

モデル名足からの高さ調節範囲左利き用の有無備考
ErgoPlay Professional10cm – 15cm基本モデル。吸盤の高さを変えることで高さを変えられる。
ErgoPlay Tappert10cm – 15cmProに加えて吸盤の角度が可変になりつけられる範囲が広がった。吸盤につまみ(タブ)がついておりはがしやすい。
ErgoPlay Tappert for Kids6.4cm – 14.6cm×Tappertモデルのベースの幅と長さが短くなったモデル。子供用ギターにつけられる。
ErgoPlay Troster12.7cm – 20cm有名なギタリストであるMichael Trosterの名前を関したモデル。両方の腕の高さが買えられ、調整範囲が広い。

ErgoPlay Professional

最も基本的なモデルです。

調整できるのは腕の高さのみでシンプルな構造になっています。

ErgoPlayの製造元のHPを見ると紹介がなく、どうやらこのモデルは終売のようです。

ErgoPlay Tappert / Tappert for Kids

Professionalに対して、

  • 吸盤の角度が可変に
  • 吸盤につまみ(タブ)がついてはがしやすく

という改善を施したモデルです。

吸盤の角度が可変になったことでギターへの取り付け位置の自由度が上がっています。また、吸盤を外すときに爪を突っ込まなくてもいいので塗装にも優しいです。

ちなみに、J. Tappertという人がデザインしたのでTappertなのだそうです。

For Kidsは子供用ギターにつけやすいように幅と長さが短くなっています。また、最も低い時の高さが低くなっており、調整範囲が広いです。

ErgoPlay Troster

ドイツの有名なギタリストであるMicahel Trosterの名前を冠した最上位モデルです。

Tappertに比べると、短いほうの腕の高さも変えられるようになっています。

また、最も高い時の高さが高くなっており、現代のヘッドを高く上げる奏法に対応しやすいです。

日本のモデルとの対応関係は?

これに対して日本では、大、小、トレスターモデルの3種類しかありません。

取り扱い元のロッコーマンのHPを見ると、まず、以下の写真の「大」モデルは吸盤の角度が調整できないのでProfessionalモデルだと思われます:

また、トレスターモデルはその名の通りTrosterモデルだと思われます:

問題は残りの「小」モデルです。

ロッコーマンのHPの写真を見るとTappertモデルなのですが、これがTappertなのかTappert for Kidsなのかが判然としません。

「小」というモデル名を信じるならfor Kidsなのでしょうが…。

高さの調整範囲はそんなに変わらないので、「大」が公式HPで終売であることを考えると大と小なら「小」を選ぶのが正解かなと思います

左利き用モデルは日本では売られていなようです。

安い類似品は?

エルゴプレイは人気があって単純な構造なので安い類似品がたくさんあります。

たとえば、以下のようなものです:

マローサム ギター レスト 吸盤 支持 具 クラシック アコースティック サポート 取り付け 黒
MaRowsm
「たった10秒でかんたん膝支持固定」ギター演奏に最適なポジションを作り「長時間の演奏を補助し疲れません」
[ノーブランド] ギターレスト ギター 支持具 クラシックギター アコースティックギター [ピックホルダー付]
ノーブランド品
アコースティックギター、クラシックギターのレッスン等に欠かせないギタープレイの支持具。吸盤で簡単に取り付けできます。
ONETAKE ギターサポート ギターレスト クラッシック アコースティック 右利き用
ONETAKE
「たった10秒でかんたん取り付けを行うだけで」ギター演奏に最適なポジションを作り「長時間の演奏も疲れません」

これらはどれもエルゴプレイのプロフェッショナルモデルを模したものです。つまり、Tappertに比べると吸盤の角度が変えられず、 吸盤につまみがなく取り外しづらいです。

日本で売られているエルゴプレイの大を買うならこれらの互換品も検討に入ると思います。価格も本家が7,000円なのに対して類似品は2,000円を切ります。

ただ、「エルゴ(人間工学)」を名乗る微妙な角度や仕上げの良さがどの程度再現されているかは使ってみないと何とも言えません。

また、ギターへの取り付け範囲の広さや吸盤の取り外しやすさを考えるとエルゴプレイの小も検討に入ってきます。トレスターモデルは類似品がないのでこれを買うしかないです。

まずは類似品を買ってみて気に入たり不満があったりしたら公式を買うというのも手かもしれません。

モデルごとの特徴を正しく理解して賢い選択を

互換品もあるのでいまいちわかりづらいラインナップのエルゴプレイですが、足台に代わる支持具の入門としては良い支持具です。

それぞれのモデルの特徴を理解して賢く買いたいものです。

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