楽器を弾く姿勢というのは往々にして人間本来の体の動きからは外れたものになっています。クラシックギターもご多分に漏れず腰などに負担がかかります。これを、人間の体のつくりから考えていかにして弾きやすくするかということを考えているのがアレクサンダー・テクニークといわれる手法です。
腰や足のしびれが気になる
どうもギターを弾くときに姿勢が安定しなかったり、足がしびれたりしてました。
調べてみると、アレクサンダー・テクニークというのものがあり、これを実践すると効果があるとのことなので本を読んで試してみました。
ピアニスト向けの本だけどギター弾きにも役に立つ
トーマス・マークという人が書いている「ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと」という本です。
「ピアニスト」向けなのですが、ギタリストにも役に立つ内容がたくさんで、非常に良かったです。腕とか指を使うという意味では共通する部分も多いのでしょう。
細かいことはこの本を参照してほしいのですが、ちょっと読んでみて役に立った/なるほどと思ったことについて。
座るときにはお尻の出っ張った骨に体重が乗るようにする。
ロッキングチェアのように、しっかりと体重を受け止めながら自由に体が動くようになる。
これがまさに足のしびれの原因でした。ギターを弾くときに足に体重を乗せがちになっていたのですが、しっかりと体重をお尻の出っ張った骨に乗せることで、足が自由になり、しびれがなくなりました。
また、結果的に体の無用な緊張がなくなり、楽器が弾きやすくなりました。
腕(手)の動きは、人差し指や親指ではなく、小指のほうのラインが中心になる
なんとなく人差し指のほうが中心になりそうなのですが、実は小指らしいです。なので、小指から腕にかけてのラインをまっすぐ保つことが大事だとか。これも指の動きに直結していて効果がありそうです。
指は指先ではなく、掌の付け根あたりから動く
これも、指というと指だけを意識してしまいますが、もう少し根元からの動きを意識するのが大事とか。
何度も読んで実践していくのが大切
まだ読んですぐなので解釈が間違っているところもあるかもしれませんが、ちょっと読んだだけでも目からうろこで効果がありました。また、楽器だけでなく日常生活でも役に立ちそうな内容がたくさんです。
でも、ちょっと試してよさそうだと思っても、すぐに忘れてしまいます。定期的に読み返すのも大切そうです。
クラシックギター向けの本も誰か出してくれないものか。