またもや寂しいニュースです。アメリカで発刊されていた雑誌であるClassical Guitarマガジンが紙媒体での発行を休刊し、さらにデジタル版もAcoustic Guitar誌と統合されるようです。
32年の歴史を持つ雑誌
このClassical Guitar誌はもともとイギリスで発刊されていた雑誌だそうで、現在ではアメリカで発刊されています。
イギリス時代を含めると32年の歴史を持つ雑誌なのだそうです。
月刊誌ではなく季刊誌なのですが、貴重な情報源でした。
アコースティックギターの雑誌と統合の上、紙媒体は休刊に
そんな歴史のある雑誌なのですが、2019年の秋号が最終発行となり、2020年からはアコースティックギター専門誌であったAcoustic Guitar誌と統合されて電子版のみの発行となるそうです。
もはやクラシックギターだけではやっていけないということなのでしょうね。
ギブソンも経営不振になるほどギター離れが進むアメリカ
不人気なのはクラシックギターだけではありません。
最近はギターメーカーとして有名なギブソンが経営不振になったというニュースが出るほど、アメリカでギターの人気は凋落しています。
最近はヒップホップやR&Bが人気で、それらの多くはパソコン上で音楽が作られ、パソコンで演奏されます。もはやロックのようにギターで音楽を作り演奏する時代ではなくなっているようです。
この動向はアメリカだけでなく全世界で進んでおり、エリッククラプトンも「ギターは終わった」と言っているそうです。
高齢化が進むクラシックギター
日本でのクラシックギターもどんどん高齢化が進んでいるように思います。
若いプロギタリストはどんどん出てきていますが、裾野という意味ではどんどん狭まっているような印象を受けます。発表会とか見ても主体は高齢者のようですし。
現代ギター誌は大丈夫か?
こうなると気になるのが日本の現代ギター誌です。
この時代に合っても月刊を守っている素晴らしい雑誌ですが、ギター不遇の時代にこのまま保っていけるのか。
クラシックギターを愛するものとして頑張ってほしいと思うばかりです。