ナットは弦幅や弦高を決めるだけでなく、弦を通す溝の出来不出来はギターの音の善し悪しを決めます。そんな重要なナットを自分で作る方法をプロの製作家が解説した動画をアウラが公開しました。プロが監修したナット作成ヤスリセットの販売も開始しています。
弦幅、弦高、音を決めるナット
ナットとは、ヘッド側にある弦の振動の始点となるパーツです。
役割は大きく分けて3つあります。
1つ目は弦幅の調整です。弦と弦の間隔はブリッジ側でも決まりますが、ナット側で調節することで広げたり狭めたりすることができ、指の太さなどに応じて変えることができます。
また、ナットとその溝の高さを変えることで、特にローポジション側の弦高を調整可能です。
3つ目は音質の調整です。弦の振動の始点となるだけに、溝をしっかりと弦にフィットさせ、無駄のない振動ができるようにすることによって音質を向上することができます。
弦高と音の関係については以下の記事も参照ください:
ナットの自作方法を製作家 田邊 雅啓氏が解説する動画をアウラが公開
ナットの調整は店などに持ち込んでプロにやってもらうのが一番ですが、自分でやってみたいという人もいるでしょう。
そんな人のために、ギターショップアウラがナットの自作方法を解説する動画を公開しました。
解説はプロの製作家である田邊 雅啓氏が担当しています。
動画は4つに分かれており、YouTubeから閲覧することが可能です。5以降も順次公開するそうです。
田邊 雅啓氏監修のナット作成ヤスリセットの販売を開始
アウラはこの動画に加え、田邊 雅啓氏監修のナット作成ヤスリセットの販売を開始しました。
プロが選んだ道具なので使い勝手の良さが期待できます。
また、他の便利な道具についてもサイト上で紹介するとともに販売をおこなっています。
自分で作った方が安そう、かな?
アウラによると、ナットの作成・交換料金は牛骨で¥8,000、象牙で¥13,000とされています。
これに対し、ナットの原材料の骨は800円ほど、先述のヤスリセットが2,750円ほどです。
他の道具をそろえても、自分で作った方が安いといえるかもしれません。
また、趣味としてナットを色々と変えてみて音の変化を楽しみたいという人にうれしいコンテンツと商品と言えるでしょう。
ただ、ナットの作成には時間がかかりますし、失敗して作り直す可能性があります。
それを考えると、やはりプロに作成を任せた方が安心といえるかもしれません。
いずれにせよ、今回公開された動画はギター弾きにとっては興味深いものです。
このような資料がもっと多く出てくると面白いですね。