なぜギターの練習を毎日やった方が良いのか?分散学習の効果をいかす

分散学習と集中学習 練習
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ギターをもっともうまく弾きたい!と思ったら練習あるのみなのはいわずもがなです。では、毎日短時間練習するのと週末にまとめて長時間練習するのではどっちがいいのでしょうか?世の中でよく言われているのは毎日少しずつ、ですが、それはなぜなのでしょうか?

分散学習と集中学習

ここでキーになるのが「分散学習」と「集中学習」という概念です。

分散学習とは、その名の通り時間を分散させて学習することです。長時間かけて一度に学習するのではなく、複数回に分けて短時間ずつ学習することを言います。

一方、集中学習の場合は長時間をかけて一度に学習するやり方です。

わかりやすい例でいうと、テストの一夜漬けが集中学習で、毎日コツコツ勉強するのが分散学習です。・・・というと分散学習の方が良さそうに聞こえますね(笑)。

楽器の練習は分散学習に向いている

実はすべてのものごとにおいて分散学習が優れているのではなく、ジャンルによっては集中学習の方が向いているのだとか。

ライフハッカーの記事によると、ゴルフや野球で球を打つ動作の練習には集中学習が向いていたり、水泳、ダンス、スキー、音楽的なものには分散学習が向いていたりするのだそうです。

具体的には、動作の始まりと終わりが明確に定義できるもの(バットを振るとか)は集中学習、そうでないものは分散学習が向いているのだそうです。

分散学習のメリット

ギターの練習を分散学習で行うメリットはほかにもあります。同じ記事によると大きく分けて3つあるそうです。

モチベーションを保つ

練習をしすぎると曲を弾くということにたいする情熱が消えてしまう傾向にあるのだとか。

頑張って一日で時間をかけて練習をしようとするとどうしても脅迫的な練習指向になってしまい、自分にプレッシャーをかけることになります。

毎日少しずつ練習し、そして毎日の練習の中で「達成感」を得ることがモチベーションを保つのに重要なようです。

ケガ

長時間練習するとどうしても疲労がたまり、ケガのリスクが高まります。

私も腱鞘炎やぎっくり腰をやりましたが、ケガは時間がたっても完全に治るものとも限らず、日常生活にも支障を与える可能性があります。

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短時間毎日の方が体に与える負担は小さいでしょう。

焦点を絞った練習ができる

長時間練習してしまうとどうしても練習目的がぼやけがちです。

だらだらと長時間練習しても身になるものは少なく、無駄に時間を使うことになりかねません。

それよりも、毎日の練習は短時間と決め、その短時間の中でどんな練習をするのか課題を決めてやった方がはるかに身になります

ダラダラ練習よりも頭を使うので大変ではありますが、時間の節約にもなりますし、上達も速いことでしょう。

以前紹介したポモドーロテクニックを使うのも手です:

少しずつの分散学習(分散練習)で効率よく腕を上げよう

平日にはなかなか時間が取れなくて休日にまとめて練習している人も多いことでしょうが、ここまで見てきたとおり、やはり理想は毎日短時間でも練習することのようです。

トータルで見るとこちらの方が時間の節約にもなりますし、腕も上がります。

とはいえ、どうしても毎日は無理!という人も「だらだら長時間練習しない」というところから始めてみたらいかがでしょうか?これでうまくいったら毎日弾くモチベーションが上がるかもしれませんよ。

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