とにかく静かで楽器や仕事、勉強を邪魔しない加湿器!ダイニチのHDシリーズをレビュー

5.0
ダイニチのHD-9020 メンテナンス

ギターなどの木でできている楽器には湿度管理が欠かせません。このため常に加湿器をつけておきたいところですが、加湿器がうるさいと演奏の邪魔になってしまいます。また、インフルエンザなどの感染症予防にも適切な湿度は欠かせませんが、仕事や勉強のときも加湿がうるさいと気になって集中できないこともあるでしょう。そこで静音性に定評があるダイニチのHDシリーズ、「HD-9020」を購入してみました。この加湿器、確かにおそろしく静かなのに加湿性能は強力です。

加湿器はうるさい!

私が常々感じていたのは加湿器はうるさい!ということです。

これまで空気清浄機一体型の加湿器を使ってきたのですが、静かにさせると湿度が上がらず、湿度を上げようとするとうるさいというジレンマに悩まされてきました。

特に静かな曲を練習しているときは音がかなり気になります。

また、仕事をしているときも音が気になります(特にやりたくない仕事をやるときに)。

ギターを大事にするには加湿が欠かせませんが、ギターや日常生活に支障を来したのでは本末転倒、ということで静かで強力な加湿器を探してみました。

ギターには気化式がベスト、だけどうるさいのが多い

まずは加湿器の方式から選びました。

加湿器には大きく分けて3つの方式があります。

  1. スチーム式(加熱式):お湯を沸かして蒸気を発生させる
  2. 超音波式:超音波で水を気化させて潤す
  3. 気化式:水を吸わせた布に風を当てて潤す

超音波式と気化式には水を温めて加湿効率向上や衛生面の配慮をしたハイブリッド式というものもあります。

このうち、スチーム式は水が沸騰する音がうるさいので今回の目的にはあいません。また、ずっとお湯を沸騰させ続けるので電気代も気になります。

一方、静かさに定評があるのが超音波式です。超音波で水を振動させて気化させるので沸騰音やモーター音がせず、静かに空気を潤せます。

超音波式の欠点はカルキが部屋のなかにまき散らされる点です。水の中にはカルシウムなどの金属が含まれているのですが、超音波式の場合それらが気化した水に乗って部屋にまき散らされ、部屋のなかが白くなります。

ギターについてしまっては一大事なのでこれは避けたいところ。電化製品への影響も気になります。

また、パナソニックによるとこの方式で気化した水は分子が大きく、菌がその上にのってまき散らされやすいそうです。

パナソニックのサイトより

最後の気化式は濡れたタオルを干しておく方式の発展版ともいえるもので、水に布をつけて風に当てることで空気を潤します。

電気代が安く、カルキや菌をまき散らさないのですが、風を作るためのモーター音がうるさいのが欠点です。私がうるさいと感じていた加湿空気清浄機もこの方式でした。

ただ、音さえなんとかできれば気化式がよさそうです。

静かな気化式はダイニチかパナソニック

いろいろと調べた結果、静かな気化式の空気清浄機としてパナソニックとダイニチのものが優れていることがわかりました。

パナソニックは熱を使わない気化式にこだわっており、電気代が安いのが魅力的です。

パナソニック 加湿器 気化式 ナノイー搭載 ~14畳 ミスティホワイト FE-KXU05-W
パナソニック(Panasonic)
【ナノイー搭載】
加湿+ナノイーでうるおい効果アップ。フィルター清潔モードで運転停止時もキレイさ持続

また、静かなDCモーターを使っているため静かさにも定評があります。

ダイニチはあまり有名メーカーではありませんが、実は全国の家電量販店で加湿器の販売シェアNo.1をずっと継続しているメーカーなのだとか。

ダイニチ (Dainichi) 加湿器 ハイブリッド式(木造和室14.5畳まで/プレハブ洋室24畳まで) HDシリーズ ホワイト HD-9020-W
ダイニチ(Dainichi)
電源:単相100V(50/60Hz)、最大消費電力(50/60Hz):標準=470/470W、静音・おやすみ快適=283/283W、eco=14/18W、のど・肌加湿=470/470W

こちらは気化式に水を温める機能を加えたハイブリッド式となっています。

その音量は最も静かな状態で13dB、もっともうるさくても30dBと群を抜いた静かさです。この静かさで加湿量が860ml/時というのも素晴らしい(24畳モデル)。

ちなみによく安売りしているシャープの加湿空気清浄機(KC-J50)は静かなときで20dB、最もうるさいときは52dBに達します。dBは1増えると2倍なので、かなりの差です。パナソニックは15dB/36dBでした。

パナソニックの節電性能も魅力的でしたが、今回は静かさ重視ということでダイニチのHD-9020を購入しました。

ダイニチのHD-9020を購入

ダイニチにはいろいろと加湿器のラインナップがありますが、そのなかで最もベーシックなHDシリーズの24畳モデルであるHD-9020を購入しました。

ダイニチ (Dainichi) 加湿器 ハイブリッド式(木造和室14.5畳まで/プレハブ洋室24畳まで) HDシリーズ ホワイト HD-9020-W
ダイニチ(Dainichi)
電源:単相100V(50/60Hz)、最大消費電力(50/60Hz):標準=470/470W、静音・おやすみ快適=283/283W、eco=14/18W、のど・肌加湿=470/470W

我が家の部屋が24畳あるわけではなく、能力が高いほうが静音で動くことが多いだろうという予想でこれを選んでいます。

コンパクトでシンプルな本体

本体は非常にコンパクトでシンプルです。

ダイニチのHD-9020

前面には1%単位で表示する湿度計がついていますが、そのほかにはゴテゴテしたものはありません。

場所を取らないのも魅力的で、一般的な楽譜よりも少し大きい程度の設置面積があれば置けます

ダイニチのHD-9020の設置面積

どこにおいても邪魔にならないのではないでしょうか。

私が購入したのは24畳モデルですが、8畳モデルなどより小型のモデルもあります。

ダイニチ (Dainichi) 加湿器 ハイブリッド式(木造和室5畳まで/プレハブ洋室8畳まで) HDシリーズ ホワイト HD-3020-W
ダイニチ(Dainichi)
電源:単相100V(50/60Hz)、最大消費電力(50/60Hz):標準=98/98W、静音・おやすみ快適=93/93W、eco=11/11W、のど・肌加湿=98/98W

機能は必要十分

ベーシックモデルだけに機能はシンプルです。

湿度設定は50%/60%/70%の3段階しかありません。

動作モードは標準、静音、ecoの3種類で、静音の場合は静かさ重視、ecoの場合はヒーターを使わずに電気代を抑えて動作します。

また、「のど・肌」モードというのもあり、温度に合わせて適切な湿度に自動調整してくれるそうです。

そのほかには「おやすみ加湿」という寝始めを静かに、その後は湿度維持重視で動くモードやタイマーくらいしかなく誰でも迷うことなく利用できるでしょう。

タンクは上から給水できるものではありませんが、4.7Lと大きく、1日は持つのではないでしょうか。

上位モデルになるとスマートスピーカーに対応するなど高機能化します:

ダイニチのサイトより

音は期待以上に静か!なのに強力な加湿性能

実際に使った感想ですが、静音性は素晴らしいの一言です。

朝起きて加湿器をつけたときは最大モードで動作しますが、それでも以前使っていた加湿空気清浄機の静音より静かに感じます。

単に音量が小さいだけでなく、人間が気になる音を徹底してカットしているように感じました。

静かなのに加湿性能は恐ろしく高く、スマート温湿度計で測定したところものすごい勢いで湿度が上昇しました。

見づらいですが、湿度45%から70%まで1時間かからずに加湿できています(部屋の大きさは15畳+キッチン)。

ちなみに以前の加湿空気清浄機の場合がこちら:

縦軸のスケールが違うのですが、3時間くらい経っても42%から53%までしか上昇しませんでした。

湿度が設定まで達した後はさらに静かです。湿度に合わせてファンが動いたり止まったりするのですが、2mくらいの距離にいても動いているか止まっているのかわかりません

この静かさなら睡眠時に使ってもよさそうです。

それでいて加湿器を切るとすぐに湿度が低下するので、しっかりと湿度が維持できているようです。

静かさと湿度を両立するならダイニチのHDシリーズがおすすめ

楽器の演奏や仕事など、音が気になる場面で加湿器を使うならできるだけ静かな加湿器がおすすめです。

しかしながら、一般的に静かといわれる超音波式の加湿器にはカルキや菌をまき散らすリスクがあります。

ダイニチの加湿器は気化式でありながら静かさにこだわっており、実際に使ったところ十分満足できるものでした

加湿器の音に悩まされている方はぜひ検討してみてください。

ダイニチ (Dainichi) 加湿器 ハイブリッド式(木造和室14.5畳まで/プレハブ洋室24畳まで) HDシリーズ ホワイト HD-9020-W
ダイニチ(Dainichi)
電源:単相100V(50/60Hz)、最大消費電力(50/60Hz):標準=470/470W、静音・おやすみ快適=283/283W、eco=14/18W、のど・肌加湿=470/470W
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