人間の耳は歳とともに衰え、特に高い音から聞こえなくなってくるといわれています。クラシックギターなどの楽器をやっている人にとって耳は大事。現在の耳の聴こえ方をチェックして異常の早期発見に役立ててはいかがでしょうか?
パナソニック補聴器のサイトにある耳年齢チェックサービス
耳年齢チェックサービスを提供しているのはパナソニック補聴器のサイトです。
1,000Hzから19,000Hzまでの音をボタン1つで出すことができ、自分の耳が聞こえるか試すことができます。
ちなみに、私は12,000Hzまでしか聞こえず、15,000Hzが聞こえなくてショックを受けました。。。
また、体温計や電話のベルなどの日常的に聞こえる音を出す機能もあり、耳の聴こえ方の異常を早期に発見することにも役立ちそうです。
なお、このサイトのサービスは診断用の聴力検査ではなく、詳細な聴力検査は耳鼻咽喉科の受診をおすすめするとされています。
また、スマートフォンなどの端末によってはそもそも高い音が出ないこともあるようですので、ご注意を。
なぜ年を取ると高い音が聞こえづらくなるのか?
そもそもなぜ年を取ると高い音が聞こえづらくなるのでしょうか?
人間の耳には、蝸牛と呼ばれる、まさにかたつむりのような形をした器官があります。
耳に入ってきた音はこの蝸牛のなかにある有毛細胞をゆらし、それを電気信号に変えて脳へと伝えています。
しかしながら、この有毛細胞は年齢とともに損傷し、だんだん聞こえづらくなるのです。
特に、蝸牛の入り口付近にある高い音を感知する有毛細胞は、低い音を感知するものに比べて振動する回数が多く、損傷が早いのだとか。
高音が聞こえなくなることはクラシックギターの演奏に影響するのか?
一般的なクラシックギターで出せる最も高い音は1弦の19または20フレットで、周波数は1kHzにも届きません。
このため、基音という意味では、先ほどのサイトで1,000Hzの音が聞こえれば十分でしょう。
しかしながら、クラシックギターは基音だけでなく倍音というより高い音も出る楽器であり、基音とさまざまな倍音の組み合わせがクラシックギターらしい音を作り出しています。
では、どこまでの高音が聞こえればクラシックギターのすべての音が聞こえるかというと、調べても分かりませんでした。
理論的にはどれだけ高い倍音でも出るわけなので、若いころに比べてクラシックギターの音が違って聞こえるというのは十分あり得そうです。
聴こえ方が変われば、演奏の好みや自分の弾き方も変わることでしょう。
楽器の演奏に不可欠な耳を大事にしよう
年相応の高音の聴こえ方であればクラシックギターの演奏に大きな影響はなさそうですが、より広範囲の音が聞こえなくなる難聴は誰にでも起こりうるものです。
耳が聞こえなくなってしまうとクラシックギターを楽しむことができなくなるため、耳は大事にしたいものです。
特に最近は若い人の間でヘッドホンやイヤホンの音を大きくしすぎることによる難聴が増えているといいます。
難聴は時間を置くと症状が固定されてしまうといいます。異常を感じたらすぐに耳鼻科へ。