素晴らしい材料を使ったクラシックギターが完成間近というニュースが入ってきました。ドミニク・フィールドが製作しているギターは、ブーシェとフレドリッシュという、二人の偉大な巨匠が残した材料を使っています。
ロベール・ブーシェのローズウッドを使用
まず、このギターの裏板と側面板にはあのロベール・ブーシェが残したローズウッドが使用されています。
画像を見る限り柾目ではないようなので、単なるローズウッドではなくハカランダなどの希少材でしょうか?
ギター材料の柾目と板目の違いについては以下のページも参照ください:
鏡面仕上げの塗装が美しいです。
表面板はダニエル・フレドリッシュが残した材料
一方、表面板のスプルース(松)にはダニエル・フレドリッシュが残した材料を使用しています。
50年前(1971年)にフランスのジュラ山脈で栽培されたものであり、2015年にフレドリッシュが引退した際にドミニク・フィールドはこの材料を手に入れました。
新作なのにオールドの雰囲気漂う、良い材料です。
現代フランスの製作家「ドミニク・フィールド」
このギターを作っているのは現代フランスを代表する製作家のドミニク・フィールドです。
ブーシェやフレドリッシュからギター製作について学んでおり、その縁で材料を手に入れたのでしょう。
価格や販売開始時期は不明
このギターはGuitar Salon Internationalのホームページで紹介されており、現時点では”Coming Soon”とだけ書かれ、具体的な販売開始時期は明らかにされていません。
また、価格も不明です。ドミニク・フィールドのギターは通常でもかなり高価ですので、ブーシェとフレドリッシュの材料を使っているとなるとさらに高くなりそうです。
どのような音が出るのか気になりますが、きっと縁が無いだろうなぁとも思います。