クラシックギターを弾く上で必要なものの1つが楽譜。海外の作曲家が多いクラシックギターでは、輸入楽譜を買う機会が多いかと思います。実は、最近では海外の出版社が直接楽譜をPDFで売っているケースがあります。日本で輸入盤の楽譜を買うよりも安く買えますよ。
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クラシックギターの楽譜の買い方についてはこちらの記事も参考にしてください:
電子楽譜についてはこちらの記事でまとめています:
内外の価格差が大きい輸入楽譜
輸入楽譜は日本で買うのと海外で買うので結構価格差があります。
たとえば、アルカス/タレガの椿姫の主題による幻想曲は、日本だと1,980円です。
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一方、版元のEdition Schottでは7.5ユーロ(約931円)と半額ほどで売られています。
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もちろん、送料や人件費など、さまざまな必要経費(中間マージン)があって日本ではこの価格なのでしょうが、ちょっと損した気分になるのも確かです。
海外出版社がPDFでの販売を開始
最近では音楽の世界も電子化が進んでおり、少しずつ電子楽譜が浸透してきています。
このため、楽譜の出版社各社のなかにもPDFでの楽譜の販売を開始しているところがあります。
紙の楽譜であれば入手するのに送料などがかかりますが、PDFなら不要。自分で印刷すればいいだけです。
しかも、紙の楽譜よりも一般的にPDFの楽譜は安価。たとえば、先ほど紹介した椿姫の主題による幻想曲は、PDFなら5.99ユーロ(約744円)です。
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今まで1冊しか買えなかったところが、2~3冊買えてしまいます。
追記:実際に買ってみました。
PDF販売に対応している楽譜出版社
残念ながら、すべての楽譜出版社がPDFでの販売に対応しているわけではありません。ここでは、私が調べた限りで、主要な出版社について書きたいと思います。
Andrew York
出版社ではないのですが、サンバーストなどで有名なアンドリュー・ヨークはいつのころからか、自作曲を自分のサイトで直接売るようになりました。
試しにHomeを買ってみましたが、何の問題もなく買えました。
アンドリュー・ヨークの楽譜の買い方については以下の記事を参考にしてください:
Edition Schott
先ほどご紹介した、椿姫の主題による幻想曲など、クラシックギターの曲を多数出版している出版社です。
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タンスマンのカバティーナなどもあります。
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追記:実際に買ってみました
d’OZ(DOBERMAN-YPPAN)
セルジオ・アサドなどの楽譜を使っているd’OZもPDFでの販売に対応しています。
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PDFで買えばサンディの肖像が9.99ユーロ(約1,240円)です。日本だと1,980円なのでかなり安いですね。
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EDITIONS HENRY LEMOINE
クラシックギターの有名曲を多数出版しているEDITIONS HENRY LEMOINEもPDFでの販売を行っています。が、すべてではなく一部のようです。
たとえば、ディアンスのワルツ・アン・スカイは10.10ユーロ(約1,254円)で売られています。日本では2,000円くらいで売られているので、かなり安いです。
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一方、タンゴ・アン・スカイやリブラソナチネはPDFでの販売をしていないようです。ここが全面的に対応してくれると世界が変わりそうですが。。。
(参考)現代ギター
日本が誇るクラシックギター楽譜出版社である現代ギターも最近PDFでの楽譜販売に力を入れています。
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現代ギターの楽譜のほか、d’OZのPDF楽譜も扱い始めたようです。少し高くはなりますが、こちらなら日本語なので安心ですね。
まだまだ取扱量は少ないですが、期待したいです。
欲しい楽譜はまずはPDFで探す時代?
その昔は、クラシックギターの欲しい楽譜があればクラシックギター専門店に直接行って買うのが当たり前でした。
それがインターネットの普及とともに、ネット通販でかんたんに手に入る時代に。
さらに時代が進み、今はPDFの楽譜を探す時代なのかもしれません。
言語の違いによる障壁はあるものの、楽譜を安く買いたいのであればPDFで買うこともぜひ検討してみてください。
ちなみに、著作権の切れた楽譜なら無料でダウンロードできますよ: