昔からクラシックギターを弾いている人にとってはアランフェスという弦はなじみのある弦であるかと思います。そんな人には残念なニュースです。どうやらアランフェス弦が製造中止になったかもしれないそうです。すでにHPは閉鎖。どうなるのでしょうか。
創業者のJuan Orozcoが死去
昔ながらの弦のように思えて実はアランフェス弦は1968年創業の意外に新しいメーカーです。スペイン出身のJuan Orozcoという人が独自の弦を開発したのが始まりだそうです。詳細は以下の記事を参照ください:
このJuan Orozcoという人が残念ながら2020年2月に亡くなったそうです。82歳という年齢だったそうです。
アランフェス弦のHPはすでに閉鎖
Orozcoさんの死を受けてアランフェス弦は製造を続けるかどうか定かでない状態になっていたのですが、アランフェス弦の公式HPはすでに閉鎖状態になっています。
https://で始まるアドレスにアクセスすると接続できず、http://で始まるアドレスにアクセスするとERNIE BALLのHPのクラシックギター弦のページに飛ばされます。
ERNIE BALLが事業を継承するのか?とも思いましたが、飛ばされた先にはアランフェス弦は無し。
海外ギター弦販売サイトではプレミアム価格に
これらの動きを受けて、一部の海外ギター弦販売サイトではアランフェスのギター弦がプレミアム価格になっています。また、在庫切れも増えており、strings by mailでもアランフェス弦は売り切れのものが多いです。
日本ではまだその動きはないようですし、輸入代理店と思われるロッコーマンのHPでも普通にアランフェス弦が掲載されています。
アランフェス弦が好きな人は今のうちに買いだめしておいた方が良いかもしれません。
昔ながらの弦メーカーがなくなるのは寂しい
アランフェスだけでなく、ルシエールも創業者が亡くなって事業がどうなるかわからない状態のようです。
こうやって昔ながらの弦メーカーが消えていくのは寂しいことです。残念ながらすべての弦メーカーの弦を大量に買って応援することはできませんが、せめて好きな弦メーカーの弦はしっかりと買って陰ながら応援したいですね。
追記: オーガスチン社によってアランフェス弦が復刻されたそうで、各ショップで在庫が潤沢になりました。定評ある弦が販売され続けるのは嬉しい限りです。